僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

類は友を呼ぶ ホンマでしたわ

飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、また新たな出会い・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は、昨年の秋から演奏を共にすることが増えてきた、

30年前の音楽仲間、ベーシストの K さんがホストを務める、

奈良は富雄のジャズクラブでのセッションに参加してきました。

 

このセッション、去年の10月から毎月参加してきましたので、

すでに常連顔をしてもいいくらいになってます。

 

今日は京都に本拠を置く、ピアニストの O さんと一緒でした。

 O さんは、ドラムスの M 君がどこかのセッションで知り合ったピアニストで、

僕がホストを務めるセッションにも参加され、

これからレギュラーバンドを組んで頑張ろうかという、

新しい仲間です。

 

僕もピアニスト、そして O さんもピアニストです。

普通のジャズバンドでは、ピアニストが二人いるということはまずありません。

しかし O さんと僕は、いろいろな点で、音楽に対する考え方や感じ方がかなり近く、

ピアニストが二人いるレギュラーコンボという、

ジャズバンドの常識に挑戦するような、

ちょっとヤンチャな実験にも取り組めそうです。

ベースの K さんも、ドラムスの M 君もこの無茶ないたずらには乗り気で、

5月の頭に、K さん、O さん、M 君、そして僕の4人という編成でライブを行うことにもなりました。

 

今日は、そんな新たな仲間、O さんとほぼ1日、一緒でした。

行きかえりの僕の運転する車の中では、

音楽の話を中心に、互いの情報を交換しました。

 

恐らく O さんと僕の間で最も響き合ったのは、

多くのアマチュア・ミュージシャンに伺うことのできる、

誰かの真似事に終始し、

ジャズが本来もっているはずの創造性を顧みることのない、

表現者としての根本的なメンタリティーの欠如に対する、批判的な非難でした。

特に関西では、

ジャムセッションに集うアマチュアたちの間で、

ようわからん決まり事を大事にする習慣があるようで、

O さんや僕は、その手の決まり事を押し付けてくるような、

妙な先輩風を吹き散らかす輩が大嫌いです。

 

僕も O さんも、

風変わりなフレーズを響かせたり、

創造性の乏しいミュージシャンでは思いもつかないような構成を提案するので、

セッション通を気取る連中からは嫌われています。

でも僕たちは、ミュージシャンとしての自分の思いに忠実でありたいし、

音楽という表現行為の中にある根本的な創造性に自分自身をかけていきたい。

恐らくそういったあたりの、ミュージシャンとしての深層心理の部分で、

僕たちは仲間として互いを認め合うことができているのでしょう。

 

今日のセッション中の僕は、ほとんどドラムスをプレイしました。

今日のピアノは、ほぼ、O さんに任せきりになりましたが、

しかし僕は、ピアニストとして曲の進行や和音構造をある程度、理解できており、

そのような利点を生かした、ピアニストとしてのドラムプレイができたと思います。

 

20歳ほど年齢の離れた O さんですが、

しばらくは似た者同士としての磁場が形成され、

一緒に演奏する機会が増えそうです。