僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

カミングアウト まだまだ 課題が山盛り

アル症と肝硬変、二人の悪友(?)と死ぬまで三人4脚、リスボン、57歳です。

本日も、リスボンのわがまま・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

本日から大学の後期の業務、本格的に始まりました。
さぁ、がんばんべぇ~と思っていた矢先、昨晩から風邪をひいてしまい、ちょっと出鼻をくじかれました。

大学に来るまでの車の運転中はどうもなかったのですが、10時から最初の会議中、眠気、寒気、軽い頭痛、と3拍子の波状攻撃。
でもどれも軽かったのと、はっきり言います、会議中、半分以上、居眠りしてましたので、少し回復しまして、これから二つ目の会議です。
あぁ、めんど。
(これからの会議は、うちの大学で最も頭がぶっ飛んでるくせに言いたがりの教員ばかりが集まった会議ですので、虚しいことこの上なしデス、内緒。)


今日の午前中の授業には、1年生に気になる新聞記事を探してきてもらい、それについてグループ内でプレゼンテーションとディスカッションをしてもらうという課題が含まれています。
会議までの1時間ほど、学生たちのプレゼンを聞いていたのですが、僕たちにとって気になる記事を取り上げた学生が一人。
精神疾患の患者に対するメディアの取り上げ方について、記した記事でした。

思わず学生たちに、僕も実は患者の一人やで、と言いかけましたが、そこはそれ、僕の知り合いに精神科の診療を受けている友人がいて、どうのこうの、という具合に、対象を第三者化して話しました。

以前にも書きましたが、僕たちの職業の場合、ある意味でイメージ稼業の部分がありますので、なかなか、君たちの先生である僕がアル症ですよ、とは告りにくいものです。

正直に言うと、カミングアウトしたいんです、ホンマは。
カミングアウトして、僕たちアル症者の直面している様々な問題についても、考えてもらいたい、という欲求もあります。
(基本的に、露出狂ですので)

また、そのことによって人間存在や社会的対応の多様性について考えてもらいたい、という、一応教育的な狙いもあるのですが、難しいところですね。
精神障害とともにアルコール使用障害は、なかなか理解してもらいにくい障害であり、おそらく障害であるという認識もまだまだというのが現状でしょう。

そもそも障害という概念に含めることができるのかどうか、この辺りも難しい問題です。

もちろん、このことの背景としては、社会の全般的な理解の浅さもありますが、僕たち当事者、当事者の家族、そして当事者に一番近い場所にいると思われる医療関係者の、色々な意味での努力不足もあるでしょう。

研究者としても、一当事者としても、まだまだできることがありそうです。

ですので、皆さんも僕も、ご機嫌さんで生き延びるために、今日も(明日も)
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。