僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

チリワインだと~?!

ほぼ、朝と夕方は秋になりました。
秋になろうが、矢が降ろうが雨が降ろうが、アル症と肝硬変と死ぬまでお友だち、リスボン、57歳です。

本日も、リスボンの、わがまま・ノープラン・自分勝手・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。


今朝の新聞に載っていました、今、チリワイン、狙いなんだとか。

1本、1000円以下で購入できて、他の産地のワインよりも、かなり美味しんだそうです。

僕は飲酒者の頃も、ワインの美味い、不味いがほとんど分からなかったので、どこやらの何年もののどったらこったらと言われても、全く猫に鰹節でしたので、今チリワインが美味いだどうだと言われても、特にアンテナは刺激されません。
(もちろん、断酒者ですからというのもありますよ、あ、順番が逆か。)

この記事で引っかかったのが、チリワイン、1000円以下がお得感があるという記述です。

ワイン1本、1000円以下。

安いんでしょうね、普通にワインを楽しむことができる人にとっては。

でも僕は、そして飲酒者の頃の僕は、
ワイン1本、1000円~?
安かね~だろう!

それやったらもっとアル度の高い、すっきりした焼酎の方がコスパがいいだろ~、と片肌脱いじゃいますね。

ワイン1本じゃ、ただ、もっと飲みたくなるだけやんけ、
しかもワインのあの酸っぱいんだか苦いんだかよ~分からん後味を流すために、
より純度の高い、エチルアルコール様にご登場頂かなければならないだろうが、え~!
どうしてくれんねん!

定型飲酒者からすれば、なんじゃ、その無茶苦茶な自己中主張は、と呆れられそうな感想を持ったわけです。

僕たちアル症者っていうのは、ほんまにどうしようもない連中ですよね、
酒を、その味わいや文化的背景からは考えず、気持ち良く酔えるかどうか、そして知らん間に安らかに睡眠に誘ってくれるかどうか、
こんな偏った物差しでしか見られないんですから。

食事に伴う飲酒を、食事の範囲に止めることができない奴ら、
飲酒を始めると、眠るまで飲酒状態が切れない奴ら、
酒を酔うためのツールと考え、それ以外の価値判断については全く考えない奴ら、

それがぼくたちだったんですね。


お酒のもっている豊かな文化的価値や意味、それらについてアンテナを捨ててしまった僕たちには、
断酒ライフが(幸いなことにも)残されています。

というわけで、みなさん、そして僕も、今日も(明日も)ご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。