僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

たま~にやってくる悪魔のささやき

飲酒歴40年、断酒歴3年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、僕たちはいつまでも危険な存在・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


断酒歴も1200日を超えました。

再飲酒欲求はほぼありません。

再飲酒欲求ではありませんが、
たまに気になるのが、
ビールのTVCMかな。

たしかにあののど越しは、
他の飲料で置き換えることはできないでしょうね。

僕はノンアルビールの味わいがどうしても好きになれないので、
味わいという点でビールを懐かしく思うことはあります。

しかし、あの、酔うという精神状態のために酒が飲みたいと思うことは、
なくなりました。


しかし今日、本当に一瞬ですが、
僕は依存症ではないのではないかという悪魔のささやきが聞こえてしまいました。


お前は他のアル症で苦しんだ方々に比べれば、
はるかに軽い異常行動しか示していなかったじゃないか、

たしかに朝、起き掛けに酒を飲んでいたこともあったが、
毎日ではなかったじゃないか、

たしかに研究室で真昼間にグイっと焼酎をあおっていたこともあったけど、
特に問題を起こしたわけでもないじゃないか、

お前の異常飲酒行動なんてたかが知れていたじゃないか。


恐怖の悪魔のささやきです。



もちろん、こんな不埒な声が聞こえてきたすぐ後で、


いや、そもそも起き掛けに酒を飲むという行動は、
酒が飲みたくて飲んでいるのではなく、
酒を飲まなければならないという心と体の同時多発バグが起こっていたからじゃないか、

人目を盗んで焼酎をグビっとあおること、
アル症の多いフランス人でも、隠れてワインを一気飲みはせぇへんで、

そして、内臓を壊し、血を吐く寸前まで酒を飲み続けていたじゃないか、


と、僕の飲酒行動の最晩年の異常行動を思い起こし、
やはり僕はアル症であることを確認します。


一瞬の悪魔のささやきは、ホンマに一瞬のささやきで済みますが、

しかしこの一瞬のささやきと他の飲酒誘因因子が同時に現れたらどうなるのでしょう。


もちろん、最悪の事態は想像したくもありませんが、
しかし僕たちはいつでも、その最悪の事態に陥る可能性があります。

いや、可能性があるという生易しい予想ではなく、
ストレスと油断と勘違いが重なれば、
僕たちは簡単に人間以外の生き物に変身してしまう、
悪魔の病気の患者なのです。


僕たち自身が悪魔であることを再確認しましょう、辛いことですが。

でもこの辛さは、断酒ライフの継続で報われます。

ですのでいつもの気合です。



皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。