僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

テキストの暴力?

ついにストーブの出番ですね、寒くてもアル症・肝硬変、元気にやっています、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ホンでどうなん?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今朝我が家の裏山は、この冬?初めての冠雪でした。

4,5日前から天気予報が寒くなりますよ、と繰り返し脅してくれていたので、こちらも覚悟はできていました。

次は、いつ車のタイヤを履き替えるかが大きなポイントです。


本日は僕の断酒ライフ、1年10か月達成の日でもあります。
1年10か月ですから中途半端な記念日ではありますが、とにもかくにも継続できています。


今日は午前中は自宅で少し仕事をし、昼からはピアノの練習をして、その後、買い物に行ったのですが、
その途中で、僕の酒類に対する興味深い意識が垣間見えました。

僕は入院とともに断酒ライフに入門しましたので、離脱症状に苦しむことはあまりありませんでした。
退院後も、幸いなことに離脱症状は全くといっていいほどありませんでした。

そしてそのころから買い物の途中で酒売り場に寄っても、全く飲酒欲求が呼び起されることはありませんでした。

もちろん、今でも平気です。

ところが今日、買い物の途中で本屋さんに寄ったところ、
某グルメ雑誌の表紙にあった、ワインとチーズの特集という文字を見た瞬間、
やばいと感じてしまいました。

そしてその雑誌が視界にあることを避けるかのように、雑誌売り場を離れていったのです。

もちろん、読んではいません。
読んでしまうと、起こしてはいけない子を起こしてしまう予感がしたのです。

酒の現物を見ても全く動じなかった僕の飲酒欲求は、
しかし書物というテキストのメディアに対しては、弱そうでした。


普通、百聞は一見に如かずといいますから、
現物を直接認識するほうが強烈なはずですよね。

ところが今日の僕は、
ワインとチーズという文字の組み合わせにやられそうになったようです。

飲酒者の頃の僕は、正直言います、
ワインの味は分りませんでした。
いいワインと安いワインの違いが全く分かりませんでした。
そしてその頃はチーズに対してもそれほど強い関心があったわけではありません。

しかし断酒者となってから少なくともチーズに関しては、味わい方が変わりました。

ヨーロッパのホテルの朝食では、チーズが何種類も用意されています。
何種類か選んで、パンとともに楽しむことを覚えてから、チーズの楽しさを知りました。

でももちろん、ワインは飲んでいませんよ。

飲んでもいないワインという文字のならびに過剰に反応してしまったようです。

文字、つまりテキストというメディアは、時に暴力的なようですね。

視覚メディアよりもテキストメディアに強烈な刺激を感じるようになったのも、
もしかすると加齢現象の一つかもしれません。

ま、いいか、無理に若ぶることもないし。

若くはないですが、しつこく生きていきますよ、そのためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。