僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アル症者は嘘つき?

精神と内臓に問題をもっていますが、不思議と元気な58歳、リスボン

本日もリスボンの、無駄話・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

アルコール依存症に関する一般向けの本を何冊か読みました。

もちろん、アル症当事者を対象とした書物ではありません。

1冊は、肝臓専門のお医者さんによる、肝臓の健康全般に関する解説書の中で、
肝臓や飲酒にかかわる疾病の大項目としてアルコール依存症について解説したものです。

おそらくこの先生は、それほどの大酒のみではないのでしょう。
あるいは、ごく普通に(普通って何じゃ?という話は置いといて)機会飲酒を楽しんでらっしゃる方だと思います。

その先生が紹介したエピソードの一つとして、γの値がやたらと高い患者に飲酒量を尋ねたところ、
少しばかり多めかなと印象を持ったのですが、
奥様に聞くと、とんでもない量の大量飲酒者であったことが紹介されています。

このエピソードからこの先生は、
アル症が疑われる大量飲酒者は医者から飲酒量を尋ねられるとかなり少なめに答える傾向があると結論付けてます。

ずばり、当たってますよね。
少なくとも僕の場合はそうでした。

なぜ飲酒者であった頃の僕たちは、嘘をついていたのでしょうか。

第一の理由は、僕たちは医者から節酒なり禁酒を勧められることに対して警戒していたのでしょう。

そして僕たちは、
大酒のみであることを恥じていたのでしょうか。
この国の酒文化の中に大量飲酒を賛美する傾向があるにもかかわらず、です。

ここは微妙なところですよね。

断酒ブログの先輩方の中には、飲酒者であった頃、
酒の調達先をこまめに替えていたことを書いてらっしゃる方も少なくありません。

僕にもその傾向はありました。

ですので、スーパーマーケットのように客と店員の匿名性が高い店舗で気楽に酒が買える現状は、
ある意味、うれしかったかもしれませんし、発症を早める結果にもつながったかなと思います。

飲むことを命がけで肯定していたくせに、社交的な文脈では隠そうとする、
おもしろい矛盾ですよね。

おそらくアル症診断のチェック項目の一つとして、自分の飲酒量を少なめに申告する、ということも挙げてよさそうですね。
というか、結構、決定的な判断要素かもしれません。

まさに依存していたというか、縛られていたというか、トホホな生き方だったようですね。

このトホホからサヨナラしましょう。
そのために皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。