僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

サイコパスだったかもしれない僕たち

あつはなつい! おやじギャグ全開、アル症・肝硬変おじぃ、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、人の振り見て我が振り直せ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


「このハゲーーーーーーー!!」

もう耳にこびりついてしまいましたね、某衆議院議員先生のスタッフに対する叱咤激励の気合。
こういう先生方は、お猿さんと社会行動が似ているようです。
集団の中での自らの序列についてとても神経質なようです。
したがって、自分よりも下位の存在に対しては、自らの上位性を誇示すべく、気合のこもったお話しぶりをなさるのでしょうね。

お猿さん先生、いつまで入院という雲隠れ生活を続けるのでしょうか。
それとも、人生初めての挫折で、本当に神経がやられているのかもしれません。

そしてここ1,2週間ほどの、朝8時から9時台のテレビのワイドショーの主人公といえば、

私生活においてもそのたぐいまれなる演技力を発揮させ、
ウェブ上でのプライベートな発信という新しいメディアでの表現実験を展開してらっしゃる、

松居一代先生ですね。

あのYouTubeに投稿されたという、いくつかの告白動画、
あまりにもプロの仕事感が強すぎて、個人のメディアであるべき、YouTubeの本質を破壊的なまでに変えてしまいそうです。

ホンマのところは、ワイドショーレベルの情報しかない人間にとっては、知りようもありません。

ただ、訳知り顔のコメンテーターたちの論調が、

「あの人、昔からおかしかったんですよ」
といった調子に変わってきつつある点は、気になります。

つまり、松居先生は、もともと異常な行動をとる素養があり、今回、その素養が、パートナーの不貞疑惑をはじめとするいくつかのきっかけによって、一挙に噴出してしまったのではないか、というのです。

そうかもしれません。
あの、誰に向かって語っているのかよくわからん語り掛けの口調は、
まさにつらつらと恨みを述べる、新劇の役者の口調、そのものですよね。

しかし、先生は本気ということのようです。

パートナーや、あらぬ不貞疑惑をかけられた人たちにとってみれば、
サイコパスの恐るべき恨み節ともいうべきでしょうか。

ホンマとは思えないことに対して、真っすぐに目を見ながら、恨みつらみを語る。

きゃ~~~~~~~~!!!!

俺には耐えられん!!!!



でもここで、少し見方を変えてみましょう。

仮に松居先生が本気だとすると、
この恐怖のサイコパス激の源は、

本気である松居先生と、周囲の世界のとらえ方、感じ方が異なることによる悲劇ということになりませんか。

で、ふと思ったのですが、

飲酒者であった僕たちが、身の回りにアルコール飲料がないときに見せる、酒への執念も、似たようなものじゃないでしょうか。

アル症ではない周囲の人たちにとっては、一晩くらい酒がなくても、どうということはないのですが、
アル症者にとっては、絶対に考えられない事態であり、
その事態を避けるためには、どんな代償を払ってでも、酒を入手するのです。

僕たちアル症者の行動は、そうではない人たちの感覚的理解を超えていました。

つまり僕たちもサイコパスであった可能性が高いのです。

そう考えてみると、今、一つの妄想にとらわれて不思議な行動に走っている松居先生を、笑ってみているだけでは済まないような気もします。
僕たちも、サイコパスに簡単に転げ落ちることができます。

考えたら、僕たち、やっぱりやばい存在ですよね。
お互いのやばさをしっかりと見つめあっていきましょう。
サイコバスに変身しないためにも。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。