僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アメリカというやばさ

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、研究者歴30数年、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、今日は難問です・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


アメリカは銃社会だそうです。

僕はそのあたりの事情や法律的な背景については詳しくはないのですが、
とにかく、アメリカという国では、
銃を購入し所持することは、権利として認められているそうです。

その結果、多くに悲惨な事故や事件が起きています。

最近では、高校の敷地内で、
その高校を退学になった元生徒が銃を乱射し、
十数人がなくなったという事件がありました。


あのへんな髪型の知性乏しきおじさんは、
自分の支持母体の中に全米ライフル協会とかいう、やばさ丸出しの団体があるということで、
銃規制にはあまり関心がないようです。


ただし今回の事件に関しては、おじさんでも少しは考えさせられたようで、
現地の高校生たちとの集会において、銃所持者の監督を充実させる方策を打ち出すと明言しました。

そして二度とこのような悲劇を繰り返さないために、
高校の敷地内で先生方をはじめとする職員たちに銃の所持を認めることを考えているといいました。

こちらにも銃をもったスタッフがいるということを最初から明らかにすることによって、
不審者による敷地内への銃の持ち込みを最初からけん制しようという内容であり、
場合によっては、スタッフによる正当防衛を認めようという方針でしょう。


僕はこのニュースを運転中のラジオで聞きましたが、
正直、のけぞりました。
銃による悲劇を防ぐために銃を用いるとは!

これはしかし事態の悲惨な進行によっては、
悲劇のさらなる深刻化につながる可能性もあります。

したがって正直、おじさんの頭の中身をさらに疑うことになります。


ただし、アメリカという社会、
突然現れる不審者が銃を所持している可能性が極めて高く、
自衛のための銃の保持は仕方のない選択だという説もあるようです。

もちろん僕はアメリカに暮らしたことはありませんので、
実情を知っているわけではありません。

ただ、僕の音楽仲間の一人がアメリカで生活した経験があり、
彼曰く、自衛のための銃の所持は避けようがないということでした。


しかしこの状況、
考えてみれば、鶏と卵の部分がありますよね。

不審者が銃をもっている可能性が高いから自衛のための銃の所持は当然の権利であるとする主張は、
一見正しそうに映りますが、

しかしそもそも不審者が銃を所持していることが普通に想定されてしまう社会そのものが異常なのではないか、
という議論も成立しそうです。

現に日本では銃の所持は基本的には認められていませんので、
ほとんどの不審者?が銃を所持していません。
したがって一般の市民にとって自衛のための銃の所持を言う事態そのものが、
そもそもあり得ない選択肢です。

じゃぁ、アメリカはどこかで歴史の歩みを間違えてしまったのでしょうか。

そうかもしれません。

でも、どこかで思い切って、
社会全体で銃の所持を止めましょう、ということはできなかったのでしょうか。

この辺りがアメリカの恐ろしさであり、
愚かさでもあると思います。

そして何よりも怖いのが、

そんな愚かな国アメリカの世界への影響力は、
残念ながらむちゃくちゃ大きいという事実です。

そしてさらに恐ろしいのは、
現在のアメリカの指導者に普遍的な真実について考える、人間にとって欠くべからざる素養としての知性が乏しいことです。

強くて正しい白人男性の国、アメリカ。
でも本当は、強がっているだけで自らの誤りに気付くことができない愚かな人種、白人男性の国、アメリカなのです。


いつか世界中の良心の指導によって、愚かな大国の愚かな体質が改まることを願うばかりです。


今日は重苦しい話になってしまいました。
でも僕たちは生き延びましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。