僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

彦根の五百羅漢さま

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飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、仏様ファン歴40年と少し、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ちょっと観光案内・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


昨日のことですが、
早朝から長女を彦根まで車で送ってきました。

まぁ、わざわざ、親ばかなおやじですが、

僕としても長女の送りがてら、プチ観光を楽しもうという腹づもりもありました。


ということで、あまり有名なお寺ではありませんが、
天寧寺という、19世紀前半に建立されたお寺を訪ねてきました。

比較的建立の新しいお寺であり、また伽藍の規模も特にどうということはないので、
メジャーな観光スポットではありません。

写真からもお分かりいただけるように、
仏殿に所狭しといらっしゃる五百羅漢さまが圧巻です。

羅漢さまは4つのグループに分かれており、
1グループが、100体以上いらっしゃるので、
確認はしていませんが、
ホンマに五百人の羅漢さまがいらっしゃると思います。

この羅漢さまも、お釈迦さまも、
そして仏殿の北面に安置されている布袋さま(写真)も、
美術史的な対象として見た時には、
特に取り立ててどうということはない、仏さまたちです。

でも、
昨年、上海を訪れた時にも感じましたが、
信仰と美的観照とは全く別物でしょう。

このお寺の建立の悲惨な背景を考えると、
これらの羅漢さまたちの素朴な造形も、
ぐっとくるものがあります。


アートにかかわることを人生の大きなテーマとしてきた僕も、
か弱き者の想いや、
過ちを犯した者の償いの想いについて考えるようになりました。

仏さまの魅力は、
アートとしてのすばらしさだけでは語りつくせません。

そのお姿の向こう側には、
多くの小さき者たちの想いが込められているはずです。

やはり過度の飲酒によって身体のみならず精神をも病んでしまった経験が、
良くも悪くも僕を変えてくれたようです。

来月、香港を訪ねます。

国際都市、香港で、
東アジアの伝統がどのように継承され、生き残っているか、
確かめてまいります。

しっかり勉強してまいります、そのためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。