僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

霞のような命

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飲酒歴40年、断酒歴2年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、勝手に黄昏ています・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


写真は、夕暮れの琵琶湖の湖面です。

実際にはここまで黄金色に染まっていたわけではなく、
少し靄っていたかな、くらいの天気でした。

写真は真を写すと書きますが、
実際にカメラが行うのは
シャッターを押した瞬間にレンズを通過した光が織りなす一瞬の像を切り結ぶことだけであり、

それが真であるかどうかは何とも言えませんよね。

運転免許写真がたいがい不細工なのは、
できる限りすまし顔で写ろうとする、
もっともダメダメなマインドセットの一瞬を切り取られてしまうからです。

ですのでこの写真も、
現実に僕が感じていた風景とはかなり印象が異なります。


それはさておき、
今年の春先は、やたら目ったら空気が霞んでいるような気がします。

今年の琵琶湖の周囲がそうなのか、

加齢のため、そんな風にしか景色が見えなくなってきているのか、

全国的にかすみ気味な気象状況なのか、

どれが適切なのかはわかりませんが、

やたらめったらきつい花粉の匂いとともに、
この春は決して晴れやかではありません。


でふと思ったのですが、

僕たち、凡人の人生ってこんな感じなのかなぁと。


つまり、
たぐいまれな才能を思い切り発揮させたわけでもなく、
特に社会を騒がすような大悪事を働いたわけでもなく、

でも家族や周囲には少なからず迷惑をかけ、

んでも、少しくらいはいいこともしたかもしれない、
僕たち、凡人の人生です。


あまりにもはっきりしすぎてしまうと、
他のものを受け入れるのが難しくなります。

かといって土砂降りの雨のように、
常に激しくリセットするのもしんどいっすよねぇ。

スカッと晴れるわけでもなし、
風が吹きまくるわけでもなし、
雨や雷に襲われるわけでもなし、

でもパッとしないこんな天気。

僕たち凡人はパッとしないんですが、
でもパッとしないことって、
案外、大事なことのような気もしています。

断酒ライフの継続って、
僕たちにとっては残りの人生の大きな目標だけど、

最初から飲酒の習慣がない人や、
問題飲酒の習慣を全く持たない人たちにとっては、

目標ともいえないような、地味な色が似合いそうですよね。

でも華やかさのないこの目標、指標、
結構、大事にしたいかも。

いつもの地味な目標、ご唱和よろしく。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。