僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

デュオとクァルテット

飲酒歴40年、断酒歴2年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、少しばかり専門的・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


台風は僕の願い通りの経過をたどってくれました。

昨晩の深夜から今朝未明にかけて、近畿地方の南側をスルーしてくれたようで、
申し訳ありませんが、僕の生活にはほとんど影響がありませんでした。


ということで、今、本日の(というか日付上は昨日の)ライブを終えて、帰宅したところです。

ライブの後はいつも少しばかり演奏時の興奮状態が継続しているのですが、

今日はいつもよりは冷静なような気がします。


今日のライブは、クァルテット、つまり4人編成で行いました。

僕がピアノとヴォーカル、
後の3人のメンバーがそれぞれ、サックス、ベース、パーカッションということで、
ジャズのアンサンブルでは一番標準的な形式です。


ここんとこ、サックスのメンバーとの二人、つまりデュオを演奏が多かったのですが、
今日は久しぶりのクァルテットでした。


二人と4人、

たったそれだけの違いなんですが、
ジャズの演奏、それもピアニストにとっては、
全く異なる演奏テクニックとアレンジ意識が必要となる、
違う音楽体験といってもいいでしょう。


ずばりどう違うかといいますと、
2人の演奏は、アンサンブルの密度を継続するのは難しいが、演奏しながら変化を加えていくことはかなり自由にできる。
一方、4人の演奏は、音の厚みは担保されますが、そう簡単に演奏を変化させていくことはできません。

つまり、柔軟な演奏は人数が少ないほうが、
厚みのある演奏は、ある程度の人数ンが必要ということです。

僕たちのデュオは、僕のピアノとT君のサックスですので、
和音と低音の進行、そしてリズム感覚の確保はピアニストの役割になります。

しかし今日のようなクァルテットの編成ですと、
低音進行に関してはベーシストが、
そしてリズム感覚の確保については、パーカッショニストが、
それぞれ担保してくれます。

ということでピアニストにとってクァルテットでの演奏は、負担はかなり軽いのです。

T君とマメにデュオでのライブに取り組んでいたことにより、
クァルテットでの演奏の新しい側面がはっきりと分かりました。


人間、一つのことを極めるのも一つの生き方ですが、
いろいろ、少しづつ、真剣につまみ食いをするのも大事なようです。


振り返ってみれば、
アル症になったことにより、
精神疾患について、他人事としてではなく考えることができるようになり、
また肝硬変で入院したため、
疾病の患者のことについても思いを飛ばすことができるようになりました。


人生、山あり谷あり、そして、おもしろい人生は、しわくちゃなカーブを描くに違いありません。


かましくももっとしわくちゃを究めようと思います。

ですので、そう簡単にくたばるわけにはいきません。

いつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。