僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

実は小市民、自称反社

飲酒歴40年、断酒歴4年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。

本日もリスボンの、俺ってワイルドだろう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

実は全然、俺ってワイルドじゃなかったっていう話です。

だいぶ以前の当ブログで報告しましたが、

僕は昨年度の勤務する大学の卒業式を、

会場となったホテルにいたにもかかわらず、欠席しました。

式典会場の入り口でマスクの着用を要請され、

さらにマスクの準備がなければ支給するという指示を受けたことに対する、

僕なりの異議申し立てでした。

 

当時、社会全体でマスクの品薄が問題となっていましたが、

品薄の原因は、多くの消費者の冷静さを欠いた購買行動にありました。

多くの福祉施設でのマスク不足が深刻さを増していた状況の中で、

大学が自分たちの組織の式典の表層的な安全対策のために、

愚かな消費者と同じ行動をとったことに対して、

僕は障害者福祉、ならびに障害学に関わるものとして、

追従的に黙認することはできませんでした。

 

大学の重要な式典を欠席したという僕の行動は、

その後、大学上層部の間で問題視されたようで、

比較的、親しい間柄にある副学長から、報告書の作成を求められました。

そしてその際、

僕がライブ演奏活動を継続しており、

ライブハウスへの出演を行っていることに対しても、

申し開きの報告書を提示するように求められました。

 

卒業式欠席の件については、

2週間ほど前に報告を副学長まで上げました。

そして今日、ライブハウス出演継続の件についても、報告書を作成しました。

 

ライブ継続についての申し開き作成については、

正直、むちゃムチャ、気が重かった。

卒業式欠席の件については、

研究者としての僕の矜持に関わることであり、

僕は間違ったことはしていないと思っています。

 

もちろん、演奏活動の継続についても、

3月から4月にかけての段階では、

それこそ、吐き気がするほど、悩みました。

いろいろな観点から考えました。

悩みに悩んだ結果としての決断でした。

ですから、何も気後れする必要はないのですが、

僕も組織に属するものとして、

組織の上層部の不興を誘ったかもしれないと思うと、

多少、ビビってしまったようです。

 

僕は学生たちの前では、

日本人的な滅私奉公を美徳とする精神性に対しては、

はっきりと否定的な考え方を述べていました。

アーティストやデザイナー、そしてプロデューサーたるもの、

まずは自らの感性や思考を信じて行動すべきであり、

その際の行動が世間から反社会的にみられたとしても、

それを怖れてはならないと若者たちを鼓舞してきました。

半分、冗談も込めて、大学内反社会的勢力を自称してました。

 

しかし、いざ、組織の上部から少しばかり本気モードの指導を受けると、

ビビってしまいました。

やっぱり反社のふりをしていても、小市民でした。

しかし、申し開きの文書では、

演奏活動を継続していることの覚悟と実際について、

述べるべきことは述べました。

もし、何らかの処分を受けることがあるとすれば、

僕も闘争モードに入ります。

障害者福祉と音楽、この二つが僕の生き様の柱です。

たとえ、根が小市民でも、譲れない本筋があります。

 

小市民が生き様の根本を見失わないためにも、

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。