僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

オンラインで悩ましいこと

飲酒歴40年、断酒歴4年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、弱者の主張・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は現在、5科目7コマを担当しています。

そのうち2科目3コマをオンデマンド動画公開による遠隔授業、

2科目2コマを教室での対面授業、

そして1科目2コマを対面授業と遠隔授業の組み合わせで行っています。

 

オンデマンド動画公開は、

僕が無観客で実際の教室で授業を行った様子を撮影し、

YouTube で公開する方法をとっています。

YouTube 上での閲覧制限は設けていませんが、

授業期間が終了したのちにすべての動画を削除しています。

 

閲覧制限を設けていない、

つまり誰でも僕の講義動画を視聴することができるわけで、

授業運営上、全く問題がないわけではありません。

しかし、学生の中には、オンライン・リテラシーの乏しい若者がいることも考え、

できる限りアクセスの壁を低くしています。

 

それほど大きな問題ではありませんが、

最近、僕の講義動画に、迷惑コメントが書き込まれる事態が起きました。

無視すればよいだけですが、

視聴している学生からは、気になるので対策をしてほしいという声も上がりました。

何とか、ウンツラウンツラ、作業を行いました。

 

また作成した動画のアップロードに難渋することも時々あります。

アップロード作業中に、「予期せぬエラーが起きました」というダイアログが現れ、

やり直す以外に対策がないのが現状です。

場合によっては、同じ動画で3回から4回、エラーが連続することもあり、

精神衛生上、好ましくない状況にさらされます。

 

Sars-Cov-2 感染拡大問題が起きてから大学では、

授業の運営方法が常に問題になり続けました。

その中でデジタル・リテラシーが絶望的に低い僕が何とか見つけた方法が、

YouTube での講義動画の公開でした。

 

しかしこの救いの手法も、新たなストレスの原因になっています。

 

僕は、根本的な原因は、デジタル作業のすべての過程が、

完全にブラックボックスに包まれていることにあると思っています。

最初のうちは、

何や、よぉ分からんけど、

うまいこと行っているから便利でえぇやんかと思ってますが、

ひとたび、トラブルの暗闇に迷い込んでしまうと、

ホンマに一切の光明を失った孤児と化してしまい、

絶望的なストレスの中で試行錯誤を繰り返すしかなくなります。

 

この試行錯誤を苦にせず遂行できる人が、

デジタル文化の世界では勝者となり、

僕のように、たとえ話でもいいからプロセスや原理を理解したいとあがく人間は、

落ちこぼれてしまうようです。

 

僕にはもう、デジタル勝者の道を探ろうという元気がありません。

せめてデジタル文化における弱者迫害の現状と危険性を訴えるのみです。

こうやってギャートルズは博物館の収蔵庫に追いやられていくんでしょう。

 

でも、おとなしく収監はされませんぜ。

吠えて吠えて、吠えまくったりますがな。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。