僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

オンライン授業の功罪

飲酒歴40年、断酒歴5年、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、至る所に青山あり・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は断酒ネタではなく、仕事ネタです。

僕たち、大学の教師にとって、1年の中でも最もめんどくさい時期を迎えました。

後期の授業の採点と、来年の授業計画の策定です。

 

今年は、オンデマンド動画配信と毎回のミニレポート提出という形で講義を行いました。

果たしてこのやり方がよかったのかどうなのか、

学生諸君に課した最終レポートの成果で、ある程度、見えてきます。

この週末くらいから学生諸君のレポートが届くはずであり、

ちょっと怖い感じもします。

 

学生が一人もいない教室で一人きりで講義を行い、

その様子を撮影した動画を、全く編集も加えずに、

YouTube にアップロードしてきました。

お客さんもいなければ、アシスタントもいない、

全くの一人きりの撮影は、最初の頃は、辛かったです、正直なところ。

でもほぼ、1年間、同じやり方を続けたことによって、

11月くらいには、慣れてきたなという実感がありました。

 

学生たちの対応は様々です。

 

僕は一コマ当たり100分相当の授業を、3回に分けてアップロードしています。

一つの科目は、3本目の動画の最後にミニレポートの課題を説明していますが、

やっぱり若者というのは、いつの時代も楽をしたがるようで、

3本目の動画の再生回数がやたらめったら伸びています。

 

学生によっては、特に中国からの留学生に顕著なのですが、

講義動画の本編はほとんど見ずに、レポート課題を確認したのちに、

ネット情報だけでレポートを作成しているようです。

正直、むかつきます。

 

一方、2年生以上を対象とした科目では、

僕がかなり攻めた内容を話していることもあり、

学生たちのレポートも、時に熱いものがありました。

中には、僕の主張した内容に、反論をぶつけてきた学生もいました。

これは僕にとっては、うれしい反応でした。

僕の目的は、知識を共有してもらうことよりも、

知識の提供を一つのきっかけとして、思考を深めてもらうことにあるからです。

 

この反応、昨年までの、教室での対面での授業で起こり得たかどうか、

少しばかり疑問です。

電子媒体を通しての学生とのやり取りができたこと、

これはオンライン授業のメリットの一つだったと思います。

 

僕の勤めている大学では、

来年度も講義科目のオンライン授業が続きます。

あと3年でこの仕事もお役御免になりますが、

今年の取り組みの反省を生かして、面白い展開を目指します。

せっかくの断酒ライフ、思いっきり楽しまないとね。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。