飲酒歴40年、断酒歴5年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。
本日もリスボンの、これは知りませんでした・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
以前にもご報告いたしましたが、
今週の月曜日、僕の実のくそ親父(88歳)が今年に入って5度目となる自殺未遂をやらかしました。
ホンマ、たいがいにしてほしいもんです。
今日は、親父がお世話になっているお医者さんのお一人で、
親父に睡眠導入剤を処方してくださっている、心療内科の先生の診察に同行しました。
僕から先生に、今回の顛末をお話ししたところ、
先生は事態を一歩進めるご決断を下されました。
次に親父が自殺騒ぎを起こした場合には、
精神病棟への入院措置が取られるように救急担当のドクターにあてた書類を作成し、
それを僕に託してくださいました。
親父の眠剤依存状態は、次に問題行動を起こした場合、
在宅での医療ケアでは不十分な状態にまで進行したという、ご判断です。
僕自身はこれまでも、僕が親父の面倒を見る気が全くありませんので、
福祉施設への入所か医療施設への入所を考えるべきだろうと思っていました。
しかし親父の場合、問題行動を繰り返してはいますが、
一般的な福祉行政の基準からすると、
身体障害はなく、また認知機能の衰えも見られないということで、
福祉施設への入居は必ずしも簡単ではないとのことでした。
また新型コロナウィルスへの対応の問題もあり、
多くの医療施設が新規の患者の受け入れに対して積極的ではないのが現状です。
しかし今回の先生のご決断で、次に親父が問題を起こした場合、
事態が次の段階に進む可能性が開けました。
自分の父親が精神病棟に入院できることについて、
半分以上は喜んでいる息子の心の持ちようについて非難されるのであれば、
大いに非難してください。
でも心の伴わない家族の存在よりも、
複数の専門家がかかわる環境の方が、本人にとってよいことも少なくないはずです。
親父が今後、同じドジを繰り返すかどうかは、なんとも言えません。
しかし、少なくとも僕にとっては、今日の先生のご判断が一筋の光明となったのは事実です。
そして今日、初めて知ったのですが、
入院設備を備えている精神科の医療施設には、
緊急入院患者を受け入れる輪番制度というものがあるそうです。
これまで親父が問題を起こした時の救急搬入先の担当医の先生は、
当然ながら、精神科の先生ではありませんでした。
救急搬入の際は、まさに救急処置しかとられないのですが、
今回、救急処置の一歩先をお願いできる準備ができたことになります。
永年の睡眠導入剤の過剰摂取により、親父は壊れかけています。
薬も酒もひとを幸せに導いてくれる物質だったかもしれませんが、
危険性も併せもっていたという事実を、あらためて突き付けられました。
もちろん、僕たちも、後戻りしてはなりません。
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。