僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ほとんど犯罪案件

飲酒歴40年、断酒歴6年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、今日はホンマに不良・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

正直に白状します。

今日、89歳の親父の尻に、道路わきで2発、蹴りを入れました。

手加減してません。

間違いなく暴力事件です。

 

もっとも蹴った方も63歳、

蹴られた方はさすがにうずくまりましたが、

厚手の冬物のジャンバーの上からのキック、

ダメージ上の判断なら、悪ふざけの範囲かもしれません。

もちろん、それだけ腹が立ったのです、今日のクソ親父の行動に。

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今日は親父を高齢者用サービス付き住宅に引っ越しさせる予定の日。

業者さんには1時からの作業開始をお願いしていました。

しかし10時過ぎにお世話になっているケアマネージャーさんから電話があり、

オヤジがアパートにいないとのこと。

過去にも似たようなことがあったので、

とりあえず事態を連絡し合いましょうということにしました。

 

僕は12時前に親父のアパートに行きました。

業者さんが来られる前に、できることもあるだろうと思っていたのと、

オヤジの行方も気になっていました。

 

くそ親父はいませんでした。

携帯は置きっぱなし、いやな予感もしました。

 

しかし業者さんは時間通り、来られたので、まずは当座の生活に必要なものを運び出すことにしました。

あらかたの荷積みが終了するかという時にケアマネージャーから電話が来ました。

オヤジが世話になっているヘルパーさんが、親父を目撃したという連絡があったということ。

目撃された場所は、これからお世話になる高齢者住宅の近く、

何を考えたのか分かりませんが、勝手に徒歩で移動したようです。

ちなみに、転居先までは、徒歩で20分くらいの近さです。

 

とりあえず最悪の事態にはならなかったことを確認し、

転居先に向かいました。

そして道路のわきでボケーっと立っているくそ親父を見かけ、

犯行に及んだという次第です。

 

どうやら親父は、また睡眠薬の過剰摂取をやらかしたようです。

転居先にとりあえず連れて行きましたが、

顔つきがヤクでイカレている時の顔でした。

 

しかしヤクでイカレている時もこのくそ親父、

僕以外の人には、愛想よく反応しています。

第一便を下ろした後、もう一度、第二便の荷物を積み込むため、アパートに戻りましたが、

引っ越し業者さんにも、たまたま器を取りに来ていた宅食サービスの配達のお姉さんにも、

えらく機嫌よく話しかけています。

もちろん、話の文脈はムチャクチャですけどね。

 

でも思い出してみれば、僕たち、アルコール使用障害当事者も、

発作時には赤の他人への愛想のよさを発揮してました。

眠剤もアルコールも、人格破壊をある程度までは、首一枚でとどめる作用があるようです。

 

2回に分けて荷物を運びこみ、とりあえずの最低限の引っ越しを終えたのち、

施設内で必要な小物を買いに近くのホームセンターまで行ってから戻ると、

少しばかり眠剤過剰摂取の症状が落ち着いてきた親父は、

あれが足りない、これが欲しいなどと、好き勝手に要求し始めましたが、

もちろん、まだ怒りモードにいた僕は、無視して帰りました。

 

オヤジのもとの部屋の片づけ、

オヤジの金銭管理、

そして新しい生活のための打ち合わせや調整、

課題が山積みです。

 

しかし、くそ親父のアドボケートは僕にしかできません。

オヤジの親族で、連絡が可能な人間は、僕しかいないのです。

以前にも報告しましたが、

僕たち一族の男子は、ほぼ二人に一人がアルコール使用障害を始めとする、

何らかの薬物使用障害に陥っています。

僕たちは、滅びるべきなのです。

 

くそ親父への暴行案件、

ケアマネージャーにも正直に伝えました。

 

僕は滅ぶべき一族の最後の一人として、

思い切りポジティブに生き延びてやります。

そのためにも、僕の内部には無駄なストレスをため込みません。

究極の自己チュー断酒ライフ、全うします。