僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

恐るべし!使用障害者の執念?

飲酒歴40年、断酒歴6年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、人のふり見て振り返ろう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

スンマセン、今日も、睡眠薬使用障害の疑いの濃い、くそ親父の話です。

 

今週は振り回され続けています、くそ親父に。

月曜日には、十分にあるはずの眠剤が無くなったため、予定外の病院への送迎。

水曜日は、高齢者用サービス付き住宅への転居の日なのに、朝から行方不明。

自力で新居に向かって徒歩で移動していたようです。

そして今日ですが、何があったかといいますと・・・。

 

オヤジのもとのアパートはまだまだ片付いていませんので、

昼過ぎから片づけるために一人で部屋に入りました。

まずは生ごみを片付けようと思い、準備を進めていると、

玄関から人が入ってくる気配がします。

何とくそ親父が、転居先から歩いてやってきたのです。

もっとも距離としては、徒歩、20分くらいです。

 

当たり前のように機嫌よく部屋に入ってきた親父は、

細々とした薬を取りに来たといって、部屋の中を探し始めました。

 

このアパートの鍵は僕が預かっています。

にもかかわらず親父は、当たり前のようにやってきました。

僕が来ることは、一切、伝えてありません。

一体、どういうこと? ちょっと僕も混乱しました。

 

オヤジに話を聞き始めると、多分、ムチャクチャ腹が立ちそうな気がしたので、

イヤフォン・ステレオを装着し、親父の存在を無視して、予定していた作業を始めました。

どうやら、目的のものは発見できなかったらしいオヤジは、

何か言いながら、部屋を出ていき、新居に戻っていきました。

 

小一時間ほど作業をし、水曜日に運んでいなかった荷物をもって、僕も新居に向かいました。

そして新居の自室で、昼寝をしている親父を叩き起こして、事情聴取を行いました。

耳の遠くなっているくそ親父を半分どなり倒しながら行った聞き取りの結果、

あのくそジジィ、月曜日に処方してもらった睡眠薬、ほぼ10日分を、

月曜日と火曜日に二日間の間に、全部、服用してしまったようです。

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水曜日の朝の遠足での自力引っ越し移動は、

睡眠薬の過剰摂取による興奮状態が可能にした行動だったのでしょう。

つまり、ヤクでハイになっていた、ラリっていたようです。

そして今日の探索行動は、薬が無くなったが故の渇望欲求がなせる業だったと思われます。

依存症当事者の依存対象物質に対する執念をあらためて見せつけられました。

 

オヤジにはもう、薬がないこと、

そして処方してもらえるかどうかも分からないことを繰り返し、どなって伝えました。

しかし、おそらく明日の朝、薬がないことをもう一度確認するであろう親父から、

また偽 SOS の電話がかかって来るでしょう。

ドクターの判断にゆだねるしかありません。

 

今回の転居先の施設長さんには、すべての事情をお話ししました。

そして睡眠薬が処方されたときには、

施設が管理し、適量をキープしながら親父に渡してくれることを約束してくださいました。

とりあえず、この1週間ほどの過剰摂取の発作が収まれば、

新しい生活リズムに慣れさせていくことができると思います。

 

精神に疾病を抱えている人の多くが、

春先に異常をきたすことがよくあると聞きます。

高齢で、認知状態も怪しくなり始めたクソ親父に、断薬を強制することは難しいでしょう。

僕は単純な因果応報説は信用していませんが、

僕の今生のこれまでの生きざまを振り返るきっかけにするべきかもしれません。

僕はこれまで通り、断酒ライフを継続します、人生の楽しさを満喫しながら。