僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日は空き巣に入りました

飲酒歴40年、断酒歴6年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、食事は百薬の長・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

くそ親父の転居話、続編です。

 

転居の当日、親父は薬物使用障害の発作状態にあったため、

元のアパートの片づけはまだまだ終わっていません。

 

今日は僕が一人で元の親父の部屋に忍び込んで、

重要書類と思われるものを中心に片づけを進めてきました。

 

とりあえずは、様ざまな契約に関する書類を探し出し、まとめました。

その作業の中で、親父の過去に関するいろいろな書類も発見しました。

 

僕の両親は、二人とも大ウソつきでした。

おふくろの方が3つも年上のくせして、ずーっと親父が2歳年上だと平気な顔で言っていました。

 

そして今日、親父の履歴書を見つけましたが、

オヤジが大学を中退していたことも分かりました。

こどものころの僕たちは、親父が立命館大学で勉強し、

そのころに京都人のおふくろと知り合ったと聞かされていました。

嘘ではなかったのですが、

中退したことは全く知りませんでした。

 

ま、いいだろう(サンドイッチマン、富澤風によろしく)。

 

一方で親父が、様ざまな資格を取得していたことも確認できました。

在日韓国人であった親父は、当時、当たり前のようにはびこっていた就職差別に対抗すべく、

資格取得の鬼になっていたようです。

 

記念硬貨も何枚か見つけました。

もちろん、くすねてきました。

 

さてその後、施設の親父の様子を見に行きましたが、

睡眠薬が切れているはずなのに、意外なほど、落ち着いていました。

あんなに周囲に迷惑をかけ倒した、睡眠薬過剰摂取に伴う異常行動と、

手元に睡眠薬がない時の依存物質探索行動が、

今のところは鳴りを潜めています。

 

なぜこんなに落ち着いているのだろうと考えてみましたが、

多分、食事のおかげでしょう。

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今回、親父がお世話になることになった高齢者住宅には、

食事の提供があります。

施設長さんのお話によると、

入居したその日から親父は、しっかりと飯を食っているそうです。

 

ひとり暮らしの時には、宅食の配食サービスを利用していましたが、

やはり、食堂ででき立てが供される食事の方がよかったようです。

 

このまま、落ち着いた状態が継続されるのであれば、

とても助かります。

病んでしまった人間を癒すのは、どうやら食事の力が大きいようです。

世界的にも、酒が百薬の長ではなかったことが明らかになりつつあるそうですが、

適切な食事は、心身ともに健康の基本であったのでしょう。

 

僕たちも、程よい食事と程よいストレスと楽しさのバランスの中で、

断酒ライフを継続していきましょう。