僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

右手の中指

飲酒歴40年、断酒歴6年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、ピアニストの爪をめぐるノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨日はすでに報告しましたように、

勤務先の大学の学生たちの主催によるクリスマスイベントで、

1時間半に及ぶライブ演奏を展開しました。

 

ライブハウスやストリートでの演奏の際は、

曲と曲の間に、フリートークのような演奏の気分転換を入れることができますが、

ステージイベントでの演奏の際は、そのような間をとることは少し難しくなります。

さすがにステージ上で休憩なしの1時間半に及ぶ連続演奏は、

演奏歴が無駄に長い僕でも、相当、こたえたようで、

今日はのんびりと過ごさざるを得ませんでした。

 

でもピアノの練習だけはさぼるわけにはいかないということで、

午前中に2時間ほど、練習室にこもりましたが、

右手の中指に少し痛みを感じました。

 

ピアニストの手は卵をもつ手

ピアノを弾く手は卵をもつ手とよく言われますが、

ピアニストは鍵盤を指の腹では弾きません。

爪を短く切りそろえて、指の頭?で鍵盤を押し下げて演奏します。

この点は、オルガニストチェンバロ奏者とは異なります。

この指の使い方でないと、ピアノの鍵盤は、微妙なコントロールができないからです。

ですので僕たちピアニストは、常に爪の長さを調節しています。

 

僕の場合、週末に人前で演奏することが多いので、

毎週、木曜日か金曜日に爪を切ります。

そしてこれは困ったことなのですが、

いつも右手の中指を深爪気味にカットしてしまいます。

 

そしておそらくは昨日の1時間半の演奏中に、

深爪気味であった右手の中指の爪と指の先端の剥離症状が進んでしまったようで、

爪の上部の裏側にうっすらと血の跡がにじんでいました。

これが今日の痛みの原因でしょう。

 

他のピアニストたちがどのように爪のメンテナンスをしているのかは知りませんが、

僕は1週間に1度、若干、深爪気味に爪をカットしています。

深爪気味のカットは、例えば袋詰めの商品の袋を開けにくい等のデメリットもありますが、

しかし、爪を伸ばしたままでは、キーボードタッチをしっかりとコントロールすることができません。

仕方がないですよね。

もちろん、多少の痛さよりも、しっかりと音楽を奏でることのできる幸せの方が大事なのは、

言うまでもありません。

考えてみれば、ムッチャ、贅沢ですよね。