僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

次世代にたすきを渡す・・・んだろうなぁ

飲酒歴40年、断酒歴7年と4カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、これも終い方?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨年までは、毎週、金曜日といえば、

午前中に授業があり、そのために毎週、あわただしい朝を過ごしていました。

 

今年度からその金曜日の授業が、お役御免となりました。

スタディスキル実習というその授業、

1年生に大学での学び方の基礎と、キャリア形成に有利な能力を身につけてもらうために、

新聞講読、常識に関するグループディスカッション等を行わせていました。

美大の授業としては、ややマジメ方向に傾いていたこともあり、

学生たちにとっては必ずしも楽しい時間ではなかったようです。

 

今年度から担当者を一新し、

美大で学んだ若者ならではのスキルを磨いてもらうために、

ビジネスのビジュアル・コミュニケーションの効率化を体得させる内容に変わりました。

 

この授業方針の変更が僕たちに伝えられたのは、昨年の秋も押し詰まってからでした。

正直に言いますと、

ビジュアル・シンキングという未知のスキルの獲得を目指すというこの方針、

学術的な裏付けが希薄で、表層的な受けネライにしか思えませんでした。

大学の上層部が、僕たちロートル組の反論の機会を与えないように議論を進めてきたこともあり、

静観せざるを得ませんでした。

 

今日は2件の会議があったため、大学に行きました。

そしてどちらの会議もアッちゅうまに終わりましたので(めでたし、メデタシ)、

この心機一転された授業の見学に行ってきました。

 

担当の先生方は、リーダー格の先生ですら、40手前、

20代から30代の、若さ溢れるスタッフが学生たちを引っ張っていました。

 

もちろん、心機一転された内容に取り組んでるということもあり、

先生方も学生たちも、一生懸命です。

でも、いくつかの教室を見て回って、明るい前向きなパワーが漲っていたことに感心しました。

僕ももう一度、スタッフの片隅に加えていただき、

この若さ溢れるパワーの一端を浴してみたいとも思いました。

 

老兵は去るべき時に去るべきなようです。

もちろん、老兵にしかできないこと、

老兵なればこそ可能なアドバイスもあるでしょう。

でもそれは、先生方も含めた若者たちから請われた時に発揮すればよいことです。

 

現場の中央に座れない寂しさよりも、

現場を任せられる安堵と、きっと何かを生み出してくれるという希望の気もちが勝りました。

 

最後に少しカッコつけます。

ええ歳の取り方ができているようです、ハイ。