僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

境い目

飲酒歴40年、断酒歴2年と9か月、不良初期高齢者、リスボン、(しつこいけれどまだまだ)59歳。

本日もリスボンの、少しややこしいかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


酒は百薬の長とはよく言われます。

適度な飲酒は神経をリラックスさせることによってスムーズな入眠を可能にし、
疲労回復のきっかけとして有効だと言われたり、

適度な飲酒が食欲を増進させ、
充分なエネルギーや栄養補給を促すと言われたり・・・。



しかし一方で僕たちのように、
過度の飲酒によって心身ともに傷を負ってしまった人間もいます。

その意味では酒は、有毒であり、有害物質でしょう。


いったい酒は薬なのか毒なのか。


よく考えてみると、
ほとんどの薬は適度な処方は有効に作用するけど、
過度の摂取は悪い結果をもたらすこともあります。

つまり、薬と毒は表と裏かもしれません。

多分、酒も、健康に有効に働く可能性と、
健康を損ねる可能性の両方を秘めているに違いありません。


毒と薬の境い目は、かなり微妙でしょうね。

僕たちアル症者にとってはもう酒は毒以外の何物でもありません。

またアル症未満の人たちにとっても、
過度の飲酒は一時的とはいえ、健康を損なう可能性がある以上、
毒物としての側面ももっています。

二日酔いなんていうのも、一時的なアルコール由来の健康障害ですしね。


物事の境い目は、
決められそうで、
そして決めなあかんような気もするけど、

決めつけてしまうとそれはそれで窮屈なものかもしれません。

でも僕たちにとって酒は毒物以外の何物でもありません。

毒物との距離感をしっかり把握しましょう。


ではいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。