飲酒歴40年、断酒歴4年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。
本日もリスボンの、ちょっと意味違うかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
大学では時々、FD研修会というものをやります。
FD、Faculty Development の略ですが、
原意は大学の学部ごとに教育の質的な改善を図ろうという取り組みです。
日本では主に、教員が自らの教育活動のみならず、
学部、ないしは大学全体で教育の質的向上に取り組もうというものです。
僕の勤務する大学でも、年に2回、行ってきました。
今年はこのFD研修会も、三密を避けるためにオンラインで行われています。
FD委員会が用意した動画資料を各教員が閲覧し、
意見や感想を交換し合うという形で進んでいます。
僕も今日、自宅でこいつに取り組みました。
今年の僕の勤める大学のFD研修のテーマは、
美大にとってのキャリア支援。
即ち、学生の就活をどう支援するかという話です。
閲覧義務があった動画は3本、
学長による基調講義、
キャリア担当教員と事務課長による学生意識に関する調査報告、
そして外部の専門業者に委託した、ポートフォリオ作成指導の手引きでした。
感想、ハイ、
つまんなかったです、どれも、死ぬほど。
特に外部の専門業者の動画はホンマに、くそつまんなかった。
どうつまらなかったかというと、
こちらとしては専門の業者の話なので、
新しい視点なり方法論が示されるものと思って期待したのですが、
俺でもそんな話はできるわい、というような、
殆ど、常識じゃんというレベルでした。
でも誰かが作った講演の動画を視聴するというのは、
大変、参考になりました。
というのも、何回か報告していますように、
今年の僕の講義の授業は、
僕自身の無観客講義ライブを動画配信するというやり方を取っていますので、
学生側に立った時にどんな経験ができるのかがよく分かったからです。
講義の良し悪しは、もちろん、そのコンテンツの濃さが第一です。
しかし同時に、語り手の適度な熱度も重要なようです。
今回視聴した動画は3本とも、
パワーポイントを動画化し、
語り手がいわゆるテレビ画面のワイプのように画面の一部分に現れるもので、
おそらく、
多くの大学の教師が行っているオンライン講義の一つのパターンだと思います。
僕もこの形式の採用も検討しましたが、
いろいろ考えてやっていません。
僕の場合、ホンマの講義室で、
大スクリーンにパワーポイントスライドを映写し、
そのスクリーンの前で大暴れしながら僕が語るというスタイルをとっています。
誰もいない空間で、ホンマにマイク片手に、一人ぼっちで踊ってます。
事情を知らないままうっかり目撃すると、
何じゃこのオッサン、何を一人で暴れとんネン、と思うこと間違いなしです。
怪しいオッサンの怪しい取り組み、
でも今日、学生になったつもりで3本の講義動画を視聴してみると、
手前味噌ですが、僕の方法は、かなりイケてますわ、ホンマ。
やっぱり、授業は、鬱陶しいくらいに語り手の熱が必要です。
どれだけ技術が進歩しようが、
僕は昭和の講義職人の誇りを貫こうと、決意を新たにしました。
現役生活、残り、3年と半年。
20世紀の遺物の意地、貫き通してやります、若者には迷惑でしょうが。
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。