僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

久々に入試関係の業務

飲酒歴40年、断酒歴4年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。

本日もリスボンの、世相の一部を記録します・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

ライブのため帰宅が遅くなり、投稿が0時を回ってしまいました。

今日(昨日?10月17日)は冷え込みましたね。

スプリングコートと薄手のマフラーで出かけました。

 

今日は久しぶりに、勤務先の大学のAO入試業務を務めてきました。

私立大学のビジネスの実態にあまりお詳しくない皆様にご説明しますと、

AO入試の本来の目的は、大学ごとの特色を生かして、

既成の入試では漏れてしまう個性に溢れた人材を発掘することにあります。

地方の弱小私学にとっては、

早めに入学者を確保するための有効な経営テクニックでも、

僕の勤務先では、基本的には受験者(というか本来は受講者)全員に合格を出します。

 

しかし今年の入試戦線ですが、

こちらも Sars-Cov-2 の影響が不思議な形で現れました。

というのも、中国からの留学希望者が大挙して受験しているのです。

おそらく彼ら中国人留学生たちは、

帰国するのも、日本語学校生のまま滞日するのも難しい局面に遭遇し、

とにかくまずは大学に入学することを何よりも優先させているのでしょう。

はっきり言うと、日本語力の相当怪しい学生がやってきました。

 

中国人受験生(受講生)一人一人と話をしてみると、

それぞれに可能性を感じるのですが、

いかんせん、日本語能力がかなり付け焼刃、

格助詞の使い方や、文の時制の感覚が無茶苦茶でした。

これでは入学を許可しても、大学での学習についていくことは無理です。

一応、僕が今日、担当した受講生については、

全員、合格とは認めがたしという判定を提案しておきました。

あとは、経営戦略をにらみながらの上部機関の判断に任せます。

 

中国人留学生にとって日本語は、

漢字を共有していることで覚えやすい外国語ととらえられているようですが、

しかし基本的な文法構造がかなり異なるため、

決して楽な言葉ではありません。

むしろインドネシアからの留学生の方が、

日本語力は安定している場合が少なくない。

 

留学生が日本の大学で勉強することは、もちろん、望ましいことです。

しかし学習意欲に問題のある学生の入学は、

大学の教学の基盤を揺るがすきっかけになる可能性もあります。

現役教師生活もあと3年半。

いろいろ考えさせられます。

考えることはWMS(ワシャーメシクッタカノウ症候群)進行を抑えることにもつながります。

頭の体操のいい機会と考え、アホでも考え続けます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。