僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

久々に燃えたぜ!

飲酒歴40年、断酒歴6年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、これはこれで芸術論?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨日からゴールデンウィークということらしいですが、

例によって大学の教師という、1年じゅう夏休みかつ年中無休という働き方にとっては、

あまり関係のないことです。

僕は琵琶湖の西岸を生活圏としており、ここは関西圏のホリデーリゾート地区なので、

渋滞が発生しやすくなるのが、ちょっとばかし、鬱陶しいっすね。

 

今日もいつものように、家で仕事をしたり、ピアノの練習をしたりの一日でしたが、

昼過ぎに少しだけ買い物に出かけました。

僕は運転中はラジオを楽しむことが多いのですが、

今日の NHK-FM は、昼間はかつてのプロレスの選手入場曲を特集した特番を流していました。

 

僕はかつて、かなり濃ゆいプロレスの味方でした。

何回か実際に観戦に行ったこともあります。

ですので今日の NHK-FM のプロレス曲特番は、

時々、スーパーの駐車場などに車を停めて聞き入りました。

 

全日本プロレス新日本プロレスの両社の、かつての名物リングアナウンサー、

或いはそれぞれのテレビ中継のテレビアナウンサー、

そして両団体の何人かの名選手らが生出演し、

様ざまなエピソードを語り、

さらにはそれぞれの団体に参戦していたアメリカのレスラーの録音によるメッセージが紹介され、

ホンマに夢中になり、聴き込んでしまいました。

 

格闘系のスポーツとしては白眼視されることの多いプロレスですが、

僕はそもそも、スポーツとして理解することが間違っていると思います。

プロレスラーが徹底的に体を鍛え上げ、独特のアスリート・スキルを追求しているのは事実です。

その意味でプロレスラーをスポーツマンの系列上で評価し、讃えることは間違いではありません。

しかし彼ら、彼女らは、その鍛え上げた肉体とアスリート・スキルを活かして、

格闘技という形の中で表現しうる、

プロレスという独自の最高のパフォーマンス、あるいはドラマを見せようとしてくれているのです。

演劇とも舞踏とも異なる、あるいはスポーツとも異なる、

プロレスだけが提示し得る独自の感動体系を見せてくれる、一つの芸術形式、

それがプロレスだと思っています。

 

断酒サバイバーとしての生き直しの真っただ中にいる僕にとって、

今日、偶然、耳にしたプロレス入場曲特番は、

僕の人生にも一本、芯が通っていたことを思い起こさせてくれました。