僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

スペインで基礎練習

飲酒歴40年、断酒歴7年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、原点確認・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は特に外出の予定もなし、

しかも、パートナーもパート仕事が休みのため、一日中、家にいるという、

それはそれは気が滅入る日になりそうでした。

 

もっとも互いに話をすることもありませんので、

要は相手はいないものだと思えばよい訳です。

僕の過ごし方もいつもと変わらず、

ピアノや歌の練習をしたり、PCを眺めたりの一日でした。

 

ところでタイトルの「スペインで基礎練習」ですが、

何のことかさっぱり分かりませんよね。

 

スペインというのがキーワードですが、

ジャズ・ミュージシャンにとって「スペイン」というのは、

20世紀を代表するピアニストの一人、

チック・コリアが作曲した重要なジャズ・レパートリーの曲名で、

テーマメロディーだけでもかなりの難曲として知られています。

 

腕自慢?のアマチュアが集まると、

いわば互いの腕の探り合いのために、この「スペイン」をやってみましょうか、

というような話になることが多いです。

 

楽譜の一部を貼り付けておきますが、

この楽譜の6段目の途中からの譜割がかなりややこしく、

テクニックと読譜力の試金石になる部分です。

 

僕はあまりこれ見よがしのテクニックをひけらかすのは好きではないので、

この曲はあまり真面目には練習してきませんでした。

 

でも今日、ふと思い立ち、

譜割をしっかりと確認しながら、練習してみることを思いつきました。

 

元曲の倍近いテンポにメトロノームを設定し、

きっちりと正確に弾けるようになるまで、

繰り返し練習しました。

そして少しづつ、メトロノームのテンポを速くし、

30分近く、同じメロディーを繰り返し、練習しました。

 

殆ど、クラシックの音楽家の練習方法と同じです。

 

僕たち、ジャズ・ミュージシャンは、

楽譜を忠実に繰り返すという練習はほとんどしませんが、

今日は、ほとんど吹奏楽部かよと自らツッコミを入れるくらいに、

何度も繰り返しました。

 

少しづつ、このややこしいメロディーが体にしみこんでいきました。

そして同じ譜面を忠実に繰り返しているにもかかわらず、

メロディーの習熟度が高まっていくにつれ、

気もちも体も解放されていくような感覚に包まれました。

 

いやぁ~、久々の基礎ドリル練習、

気持ちよかったです。

インヴェンティブ(発明的)で創造的な訓練も大事ですが、

思い切りベーシックでフィジカルな練習も大事ですね、当たり前ですけど。

 

何事も基礎訓練が大事なようです、ハイ。