飲酒歴40年、断酒歴7年と10カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。
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先日、ワインを頂戴いたしました。
もちろん、嬉しくも何ともありません。
僕がワインの贈答を受けた経緯について簡単に説明します。
たしか、県内の中小企業体?が所属する団体だったと思います。
僕の勤務先の大学もその団体の会員だったようで、
各会員企業の勤続労働者を表彰するセレモニーがあったようです。
学内のしかるべき部署からセレモニーへの出欠確認がありましたが、
とりあえず、セレモニーには興味がなかったので、欠席することにしました。
そしてしばらくすると、大学事務室内にある僕の文書受け取りボックスに、
表彰状の筒と紙袋が届けられていました。
僕の代理として出席された事務職員さんが、僕宛の表彰状と記念品を受け取ってくださったようです。
その記念品が、ワインだったということです。
中身がワインであることを確認した時点で、どうしたものかと思いましたが、
講義室に来ていた少しばかり年齢のいった留学生に進呈することにしました。
彼は特に酒が好きという訳でもないようですが、
たまに飲むこともあるということなので、問題はないでしょう。
問題なのは、どのような人物が受け取るのか分からない記念品として、
多分、何の迷いもなく、酒類を選んでしまう感性であり、
そしてそのことに対して、ほとんどの人が疑いをもたない組織の在り方でしょう。
記念品のワインは、一応、県内の特産品のようでした。
ですので、地域産業振興という思いは込められてはいたのでしょう。
しかしこちとら、酒という薬物で、心身にダメージを負ってしまった輩です。
表彰を受ける者の中に、そのような人生背景をもった者がいることについて、
誰も考えもしなかったんでしょうね。
それから、世の中には、全く酒を受け付けない方もいれば、
確固たる意志の下に酒を飲まない方もいらっしゃいます。
そういう人びとの存在についても、何の配慮もなされていないようです。
これは考えようによっては、由々しき事態ですよね。
断酒者と種類を拒否する人びとの思いを無視する行為であり、
人権侵害の可能性もありますよね。
たしかに酒という飲料には、お祝いのイメージがあります。
しかしアルコール飲料には、潜在的な危険性を秘めた薬物としての側面もあります。
危険な薬物を記念品として贈呈する、
こんな風に表現すると、ことの重大さが浮き上がりますよね。
あんまりギャーギャー言わない方がいいんでしょうか。
釈然としません。