僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

千中デビュー

飲酒歴40年、断酒歴8年、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、またもお初・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は基本的にはジャズ・ミュージシャンですが、

ジャズ好きの中では、何故か浮いてしまいます。

僕自身は、真っ当なジャズを演奏し、愛好しているつもりなのですが、

何故か関西のセミプロ・アマチュア・ジャズメンの皆さんからは、

異端と見做されるようです。

 

実は理由は分かっています。

 

僕の演奏スタイルが、いわゆるビーバップのノリとは違うこと、

一般的なジャズの構成様式から外れようとすることが多いこと、

そしてジャズ・スタンダード・ナンバーに日本語の歌詞をつけて歌うこと。

 

僕としては、すんげぇ、クリエイティブでジャージーなことをやっているつもりなのですが、

伝統芸能的な感覚が逃れられない人びとにとって僕の演奏は、

多分、邪魔なんでしょうね。

 

だからという訳でもないのですが、

この頃、ポップスの愛好家が集まるセッションやイベントに出演することが多くなりました。

とある男性ヴォーカリストから共演を依頼されたことがきっかけです。

その方は少しばかり特殊な経歴をおもちで、

現在、本職は積極的な休業状態にあり、

そのためもあってか、ライブ活動を積極的に展開されています。

 

そして今日、その方からの依頼を受け、

京都の千本中立売にある、少しばかり老舗のライブハウスデビューを果たしました。

7組ほどのミュージシャンが出演したそのイベントで僕は、

僕自身の弾き語りと、他の3組の方の伴奏演奏を行いました。

 

 

ジャズのイベントと異なり、

音楽的なテクニックだけに注目すると、

かなりの底辺レベルの方もいらっしゃいます。

でも、自分が歌いたい歌を一生懸命に歌うその姿は、

どうしても共演者の腕や腹の探り合いになってしまうジャズのセッションよりも、

ある意味でピュアといっていいでしょう。

 

ポップスのイベントの中で僕の演奏スタイルは、

かなりジャズ度が高いとみなされ、

かなりの好感度をもって受け入れていただけたようです。

 

また新しい活動の場を開拓することができました。

ピアニスト歴50年、ようやく永年育てた果実の収穫にかかることができそうです。