飲酒歴40年、断酒歴8年、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。
本日もリスボンの、若者たちについて・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
夕べからですが、さすがに寒いっす。
車が出せないほどの積雪はありませんでしたが、
でも一日中、だらだらと雪が降っていました。
昨日はけっこう、詰め込んだ一日だったので、
今日は少々、疲れが残っていました。
学生のレポート採点、ピアノと歌の練習、買い物、
殆どお休みの日のようなペースで、のんびり過ごしました。
たまたま YouTube で、いわゆる F ランと呼ばれる大学に通う、あるいは通っていた大学生たちによる、
ちょっとした座談会のような動画を見ました。
出演者たちはそれぞれの視点から、ポジティブに学生生活について語っており、
見終わってから結構、前向きに気持ちになれる動画でした。
たとえ F ランと揶揄される大学であったとしても、
大学生としての4年間が人生の中で貴重な時間であることを語ってくれていました。
もっとも YouTube に出演して自らの考えや経験を語ろうという若者たちですから、
F ランの大学に通っていようがいまいが、
もともと積極的な姿勢をもっていたといっていいでしょう。
僕が務めてきた大学は美大ですので、一般的なものさしは当てはまりにくいのですが、
言わゆる F ランレベルの学力しかない学生も在籍している一方で、
国公立の美大に進学していもおかしくない優秀な学生もいます。
31年間の教師生活を振り返ってみても、
たまにここで愚痴ってますように、
ホンマに高校まで行けたんかいなと疑わざるを得ないような学生とも出会いましたし、
ともに議論することが楽しみなレベルの若者たちともかかわることができました。
非常に無責任な感想でしかないのですが、
やはり一人ひとりの学習意欲が何よりも重要であり、
次に同世代と素晴らしい人間関係をもてるかどうかが、
若者たちの成長に大きく影響するといってよいでしょう。
今日は、京アニ放火事件の青葉被告に死刑判決が下されました。
終身刑のない日本の司法制度の中では、仕方のない、しかし適切な判断だっと思います。
青葉被告や、秋葉原で無差別殺戮事件を起こした加藤被告もそうなのですが、
たしかに彼らの人生は、不幸なマイナスの連鎖で埋められていたようです。
だからといって、彼らにも同情すべき点があるとは言いません。
しかし、彼らのような犯罪者を生み出してしまう社会の問題点についても、
目を向けるべきでしょう。
話は単純には割り切れないと思います。
しかしどんな形であれ、社会の中で人びとが、
様ざまなチャンスに出会える仕組みを準備することが有効ではないかと思います。
20世紀の若者たちに比べて、21世紀の若者たちの方が、
社会の閉塞状況の影響を強く受けているとは思いますが、
しかし諦めは愚か者の結論でしょう。
若者たちからうざったく思われるかもしれませんが、
20世紀の生き残りの鬱陶しいほどのポジティブさを発揮し続けていこうと思います。