僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

マスメディア化するSNS

体重の微妙な増減を気にしている割には甘いものを平気で食べているアル症・肝硬変男、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、世間についていけないよ~・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


僕は現在、このブログ以外では、フェイスブックに参加しています。

その前にはミクシィを利用していた時期もありました。

フェイスブックを愛用している理由の一番は、
基本的に顔を出し、名前を公開して参加するという、最初のころの原則でした。

電子メディアでは、実在のアイデンティティーととは異なる新たな人格を装うことができます。
しかし、そのことによって、電子メディア上だけで架空のパーソナリティーが独り歩きしてしまうという、危険性が常に伴います。

フェイスブックに初めてであった頃の僕は、
フェイスブックのなりすましや新たな人格の装いを認めない、実生活空間とのつながりを重視したシステムに、大きな魅力を感じていました。

実際、参加してみると、一番、うれしかったのは、
卒業生たちの現況を知ることができたことでした。

プロフィールを確認させていただくと、現在の勤め先が分かったり、
既婚者かどうかも確認できました。

リアルが電子メディアにストレートに反映されるフェイスブックの、ある意味での潔さが気に入っていました。

そして僕自身の投稿も、多くの人たちに僕の現況を伝えることに役立ちました。
肝硬変を発症したことは、実生活ではあまり公にしていませんが、
フェイスブックで公表したところ、
ひさびさの再会の際に体の具合を尋ねていただけるという効果をもたらしました。

また、ヨーロッパに滞在中もフェイスブックを用いて日本語で発信することができたので、
同じころに滞欧していた友人と食事の約束を現地で交わすこともできました。

便利なSNSの一つだと思っていました。

しかし最近のフェイスブックは、僕にとってはうっとおしいものになりつつあります。

一つには、友達の友だちの投稿や、友達による、僕の知らない人の投稿への「いいね」も、僕のニュースフィードに表示されることです。
僕が直接知っている人からの投稿よりも、誰、この人?という人の投稿を無理やり見させられることが増えてきました。
いったい何のためのSNSかと思わされてしまいます。

そしてもう一つ鬱陶しいのは、明らかにマス媒体での掲載を前提としているような投稿が、あたかも友達からの投稿であるかのごとく、表示されるようになってきたことです。

知り合い同士で近況を報告しあうメディアであった僕にとってのフェイスブックは、
いつの間にか、顔の見えるメディアから、知らん人同士が出会う、マスメディアに変貌しつつあります。

友だちが見ず知らずの他人につけた「いいね」を表示させない方法は、結構めんどくさそうです。

それから大手の投稿者の投稿を拒否するすべは、今の僕にはわかりません。

結局こうやって、ありとあらゆるものが経済対象化されていくんですね、この社会では。

商業主義的効率性とは異なる価値観の中での様々な取り組みを模索している身としては、
かつては有効なツールとおもわれたSNSも、資本主義の手先に堕してしまうことになるようです。

こちらのブログは少なくとも、本音で語り、本音で読んでいただく、そして時には本音でコメントをいただくための場として大事にしていきたいと願っております。

面倒な話も大事ですが、

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。



[https://sake.blogmura.com/kinshu/ranking.html にほんブログ村 禁酒・断酒]

[https://sick.blogmura.com/syukanbyou/ranking.html にほんブログ村 生活習慣病(成人病)]