僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

昭和世代の危機・・・

飲酒歴40年、断酒歴2年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、エマージェンシー・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


言うまでもないことですが、
連日、猛暑が続いております。

特にこの国の場合、
気温が高いだけではなく、湿度が高いこと、
そして土の地面や緑の表面性が比較的少ないこともあり、
体感や健康上の観点からは、数値以上の温度になっていると思われます。


6年前にポルトガルとスペインを訪れた際も、
ちょうど7月の下旬から8月の頭にかけてでしたが、

向こうは湿度が低いので、非常に過ごしやすかったことを覚えています。


しかし僕たちの国は、もう、
東南アジアの国々と同じく、亜熱帯地方になってしまったというべきでしょうね。

まだまだ続くそうですから、皆さん、気を付けましょうね。


で、このごろ、ニュースや天気予報で繰り返し言われるようになったのが、
室内ではためらわずに冷房を使用してください、
という呼びかけです。


そしてこの頃の猛暑のため、
全国各地で亡くなる人が出ています。

たいがい、高齢者で、しかもエアコンを使っていない室内で発見されている例が少なくないようです。

そのような例の中には、
貧困世帯であるがゆえにエアコンを用いていなかった場合もあるようですが、
そうでない事例もありそうです。

で、僕たち、高齢者の認識の特徴なんですが・・・


僕たち昭和のうちに大人になった世代にとってエアコンは、
ある時期までかなりの贅沢品だったんですよね。

昭和40年代、まだ現在ほどヒートアイランド現象も進行していなかった頃は、
住空間の中に風を通すことで夏をしのいでいました。

また今ほど、老いも若きも生活に追い回されることもありませんでした。

そして僕たちの世代の誇るべき特質であり、
しかし同時に命取りにもなりかねないガラパゴス的特質として、

原理的に理解できない機器に対する根本的な不信感があります。

つまり、どんな仕組みで働いているかようわからん機械については、
あまり活用したくないと思うんですね。

そんな僕たちにとって、
電気を消費して空気を冷やすというエアコンディショナーという機械、

なぞ以外の何物でもありません。

そして理解できない機械に頼りすぎる生活については、
ついつい、自制してしまうのです。


でもこの僕たちのガラパゴス的というか、
ティラノザウルス的な思考回路、あるいは感性回路は改める必要がありそうです。


なぜならこの国は僕たちの理解を超える変化のさなかにあるからです。

妙な意地を張っている場合ではないようです。

断酒仲間であれ、飲酒者であれ、
ご同輩諸氏、

今年ばかりはプライドを捨てて機械に頼ったほうがよさそうです。

命がけの失敗を避けるためにも。


皆さん、生き延びましょう。

そして断酒仲間の皆さん、

暑さ対策とともにいつものように


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。