僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

楽しい読書のすすめ

飲酒歴40年、断酒歴3年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、罰当たり(笑)ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

メリークリスマス、だそうです。

僕はクリスチャンではありませんので、

クリスマスの日に特別なことをする権利も義務もありません。

そして毎年のようにブログで、

ナザレ人イエスの誕生日はホンマは分かっていないと、

訳知り顔で書いてきました。

エスは、誕生日はおろか、生没年も特定されていないんだそうです。

 

しかし世界中の人びとが、

この日をお祝いすることで、

お互いのつながりを確認するきっかけになるのであれば、

それはそれでいいことでしょうね。

 

ところでナザレ人イエスと僕は記述していますが、

世間一般というか、この国では、キリストと呼ばれることがほとんどです。

でもこの呼び方は正確ではありませんよね。

エスは確かにキリスト、即ち神の意志によって遣わされたメシア、

救世主であることは確かですが、

キリストとはいわば、資格というか属性の名前であって、

固有名詞ではありません。

どうも僕たちの社会は、他の文化の本質についてあまり敬意を払わない、

あまり褒めることのできない特性があるようです。

 

もっとも他人や他の文化の信仰を勝手にひん曲げて解釈するという荒技に関しては、

僕たちの社会はとんでもないスペシャリストを輩出してしまいました。

もとの名前を中川隆といい、現在は大川隆法と名乗り、

自らをエルカンターレという最高神であるとのたまう、不思議な御仁です。

 

この人物が主宰する宗教団体は、近くにいる人にとってははた迷惑なのですが、

客観的に観察すると、おもしろいですよ。

この場合の面白いというのは、

興味深い、深く観察することによっていろいろと得られるという意味ではなく、

単に笑いの対象として眺められる、

いやむしろ、嘲笑の対象としてバカにすることができるという意味での面白いです。

 

例えばこの団体の発行する書籍ですが、

特に主宰先生の著書とされる文献は、

やたらめったら活字がでかいです。

バリアフリーなのか、

それともうっすぅい内容でページ数を稼ごうとしているのか分かりませんが、

立ち読みで読み切れてしまうやさしさに満ちています(笑)。

 

一部の人たちからイタコ芸人とも呼ばれているこの主宰先生、

霊言という得意技をお持ちで、

いろいろな人の守護霊を呼び出し、語らせることができるそうです。

そしてイエスの霊も呼び出し語ってもらったという動画が配信されていますが、

何とイエス様、さすが外国人(笑)、英語でお話をされるんですね。

ちなみにナザレ人イエスがしゃべった言葉は英語ではありません。

エスが生きていたころにはまだ、

英語という言語そのものが存在していませんでした。

 

そして最近、遇目した先生の御著書ですが、

関東地方、特に千葉県に甚大な被害を残した台風19号が、霊的な現象であり、

反省しない日本社会に対する罰であり、また警告であったと主張されています。

そしてそのことが、正体が明らかにはされない、

高級霊としての霊人二人の口から明らかにされたと述べます。

 

この発想の飛躍力、もう単なるネタを越えています。

本屋さんに申し訳ないなあと思いながら、

あまりの荒唐無稽ぶりに立ち読みの手が止まりませんでした。

 

この方の主宰する宗教団体(もどき?)は現在、二つの教育機関を運営されており、

そのうちの一つは僕の勤務先のすぐ近くにあります。

在籍している中高生たちはいわゆる二世信者?ですので、

恐らくまともな社会感覚をもっていると思います。

しかし面倒ななのは、この集団、一度、却下されたにもかかわらず、

大学を創設しようとしているんですね。

多分、再度、却下されるとは思いますけど。

 

幸福の科学、少しばかりはた迷惑ですが、目が離せません。

それから身銭を切って購入しようとは絶対に思いませんが、

全てを自らの都合に合わせて霊的な現象として説明しようとする、

彼らの出版物、

時々、立ち読みでチェックしようと思います。

(自分でも悪趣味だなぁと思います。)

 

いつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。