僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

友人の追悼展

飲酒歴40年、断酒歴4年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、乾いた悲しみ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

以前に書きましたが、5月の初旬に大学のクラスメートが亡くなっていました。

今日は彼を忍ぶ遺作展に行って来ました。

あまりにも突然の事だったので、会期は昨日と今日の二日間、

亡くなる前の10年間ほどの作品が展示されていました。

 

会場は、彼の作家活動つながりの人達でにぎわっていました。

幸なことに僕も、彼を偲んで訪れた大学同期の仲間と会うことができました。

そして不確実ですが、ほぼ確実であろう悲しい事実を知りました。

 

若いころから双極性障害とともに暮らしていたあいつは、

結果としての人生の最期にむちゃくちゃ重たいマイナスの時期が訪れ、

そのマイナスの重圧の中で電車事故で命を落としたようです。

当たってほしくない予感が当たってしまいました。

 

アイツも現役で大学に合格してましたので、年令は全く僕と一緒、

今の時代、61歳は早死にです。

でも本職のCADデザイナーの傍ら、

若干、パンクな味わいの作品を細々とつくり続けたあいつ、

充分とは言えないにしても、ある意味で「やった」人生だったんじゃないかな。

 

追悼展の会場にも湿っぽい空気は全くなく、

今にも奥からビール瓶を片手にあいつが現れ、

「すまんのう、わざわざ来てくれて」と来客のコップを満たして回りそうな、

まさにアーティストにとっての晴れの舞台のような、

そんな雰囲気でした。

 

アイツはとっととずらかりましたが、

僕はそう簡単にはずらかりません。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。