僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

久々の入院

飲酒歴40年、断酒歴5年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、小旅行記?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

日刊「僕のワンノートサンバ」、予定通り、一日、休刊日をいただきました。

大腸内に少し大きめのポリープが見つかったので、

一泊二日入院コースで、切除していただきました。

今日は、昨日から本日にかけての、

「僕の小旅行入院レポート」をご覧いただきます。

 

まず、月例報告。

昨日をもちまして、断酒ライフ継続、5年と7カ月を達成いたしました。

一日、一日、

ひと月、ひと月、

一年、一年、

神様から、もう我慢せんでよいぞ、とお声をかけていただくまで。

 

19日、午前中。

大腸ポリープ内視鏡による切除術式のため、

絶食ならびに、ニフレックという下剤?の服用による、

大腸内の大掃除。

 

ニフレックという薬、本体は顆粒なのですが、

これを2リットルの水で溶いて、2時間かけて服用します。

ニフレック溶液、むっちゃ不味いとは言いませんが、

少なくとも美味しくはない。

美味しくもなんともない液体を2リットル飲む、

これ、結構、難行ですよ。

しかも服用開始後、1時間くらいして、

10回近い便意に襲われます。

そして少しづつ便も液化し、そして透明度を高めていきます。

 

以前にも検査のために一度、経験していますが、

その時には、2時間でほぼ目標の透明度が達成できました。

しかし今回は、3時間たっても思うような成果が見られません。

2日前のカレーにたっぷりキノコと玉ねぎが入っていたからでしょうか、

大腸の洗浄に少し時間がかかってしまいました。

 

昼前に自宅を出発し、

車を勤務先に止め、

久しぶりに JR と京阪石坂線を乗り継いで、病院に向かいました。

約1年半ぶりの公共交通機関利用でした。

新型ウィルスのパンデミック以来、移動は車ばかりでしたので、

電車に乗るという行為自体が、新鮮な感じがしました。

 

病院に到着すると、まず病室にチェックイン(ってホテルじゃないんですけど)。

荷物を整理していると看護師さんからすぐに施術に向かいますと連絡をいただきました。

スケジュールがタッタッタと進むのは嬉しいことです。

 

大腸内視鏡による切除術式、以前にも検査で経験していますが、

今回の方が楽でした。

内視鏡が大腸の中で移動するときに、いろいろな痛みを感じるのですが、

何しろ今回は、目標地点がはじめからわかっていますので、

内視鏡を大腸の中で必要以上にうろうろさせる必要がありませんし、

ポリープを切って、傷口の止血術を終えれば、内視鏡チャンもとっととお帰り、

内視鏡映像を見せていただきながら、先生ともいろいろお話しできる、

イージーな手術?でした。

 

病室に戻ったのがたしか、3時半くらい、

さぁ、何して過ごそう、

麻酔をかけられたわけでも、ムチャクチャ痛みが残ったわけでもありません。

手術?後の病人とは思えない気楽さで、病室に戻りましたが、

1泊2日の予定ですので、テレビカードを買うのもなぁ。

もちこんだのは、スマホアイポッド、そして文庫本1冊、洋書が1冊。

 

絶食の後の施術であったため、点滴を受けることになったので、

あまり院内をうろうろすることもできません。

また感染症対策のため、そもそも、院内での不要不急の移動そのものが歓迎されません。

結局、夕食まで、スマホYouTubeアイポッドで音楽、そして小説を読む、

この3つの交互に楽しみながら過ごすことになりました。

 

映像を楽しむ、音楽を楽しむ、小説を楽しむ。

僕にとって一番、充実した時間と思えたのが、

読書でした。

もちろん、何を読むかにもよるでしょうけれど、

やっぱり、読書って、

すごく主体的で、知的で、しかも刺激に満ちた、

豊かな体験なんですよね。

二日で1冊、完読、しかもかなり深く味わいつくした読書ができました。

 

夕食は絶望的にも、重湯さんでした。

考えてみれば、かなり後ろの方とはいえ、

消化器官の内部に傷をつけてるんだもんね、

固形物や刺激物を与えるわけにはいきませんわな。

でも、食べ終わって、気もちの上ではかなり不満が残ってしまったので、

院内のコンビニで、かなり甘味たっぷりのデニッシュを買い食いしてしまいました。

 

夜中に一度、目を覚ましましたが、

割と熟睡できたようで、朝の目覚めは6時を回っていました。

そしてうれしいことに、外は晴れていました。

半日近く、ベッドに幽閉されていたので、

身体を動かしたくて仕方なかったんです。

 

朝食が7時過ぎ、

少しだけとろみの増した重湯さん、

でも餡かけ奴豆腐というおかずがついていました。

 

担当の先生の回診が8時30分、

看護師さんによる健康観察等が何回か、

点滴終了処置が9時過ぎ、

会計伝票の受け渡しが、9時半過ぎ、

ようやっと病室をチェックアウトすることになりました。

 

入院病棟から総合窓口棟に階段を使って移動し、

会計処理を終えて病院から出ると、10過ぎ。

ここから JR 大津京駅までの約、2.5キロを歩くことにしました。

 

普段は車で移動する道筋、あえて歩いてみたのですが、

やはり歩くことは楽しいです。

今回の入院日記を「小旅行記」になぞらえたのも、

この帰りのプチ江戸時代旅の楽しさ故です。

何があったわけでもありませんし、

特に目新しい発見があったわけでもありません。

しかし、歩くことができる、歩くことを楽しむことができる、

このことがムチャクチャ、うれしいことだということを、

改めて感じました。

海外出張に行った際の、仕事前の散策と同じ感覚です。

 

病み上がりという訳ではありませんが、

それでも施術後の点滴生活の直後でもあり、

ゆっくりと歩きました。

それがまたよかったのかもしれません。

大津京駅に着いた時には、

うっすらと汗もかいていました。

 

今、自宅に戻ったところですが、

少しばかり、激しい雨が降っています。

今日の午前中に退院し、プチ散策が楽しめたこと、

かなりラッキーでした。

感謝です、感謝。

 

もちろん、断酒ライフ、継続、5年7カ月にも感謝です。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。