飲酒歴40年、断酒歴6年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、まだまだ学びます・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
まず毎朝行っているエクササイズについて、記録しておきます。
一番シンプルなプランク、60秒、10秒のブレークをはさんで5回。
ドローイン、50秒、10秒のブレークをはさんで、こちらも5回。
さらにプランク、5回、そしてドローイン、5回。
最後にもう一度プランク、5回。
合計、27分20秒。
プランク、以前まで行っていた上体起こしに比べると、
負担が軽いような感じがしますが、
多分、筋肉に対する負荷はかなりきついと思います。
今のところ、この27分20秒のエクササイズを、毎朝、欠かさず実行しています。
エクササイズの最中は、アイポッドで音楽を聴いています。
以前はクラシックを中心に聴いていたのですが、
この頃、アストル・ピアソラ Astor Piazzolla 1921-92 のライブCDを聴くことが多くなりました。
ピアソラといえば、ダンス音楽であったアルゼンチン・タンゴに、
独自の作曲法と演奏で高い芸術性をもたらした、
20世紀最大のミュージシャンの一人です。
僕は大概の楽器の演奏法は、できるできないは別として、だいたい理解できるのですが、
アルゼンチン・タンゴの中心楽器、バンドネオンについては、
見当もつきません。
発音の原理は、ハーモニカ等と同じ、楽器内部のリードの振動によるものであり、
演奏法も基本的には、アコーディオンとほぼ同じであろうことはわかっています。
しかしその鍵盤というか、ボタンの配列については、
少なくとも一般的な鍵盤楽器とは全く異なるらしく、
まったく想像できません。
そしてピアソラの作曲技法ですが、
これまたクラシックとも、一般のポピュラー・ミュージックとも異なり、
あるいはジャズとも全く違う、
ホンマに個性的なものです。
そしてそんなピアソラの筆にかかり、
そしてピアソラ自身と彼の仲間たちによるその演奏は、
オリジナリティーに満ちた魅力にあふれています。
ピアソラの音楽は、
いわゆるアヴァンギャルドなサウンド作法には基づいていないように聴こえます。
非常に親しみやすい、魅力にあふれています。
しかしいざその音の魅力の秘密を探ろうとすると、
意外にてこずります。
随所に変則的な和音進行が現れ、
そしてその和音構成も、
一般的なポピュラー・ミュージックの単純な構成法では理解できない複雑さを秘めているようです。
ポップな魅力にあふれていながら、その奥には独自の発明性が秘められている、
今の僕にとってピアソラの音楽は、
優しくおいでおいでをしながら、一度ハマってしまうと、そう簡単には脱出できない、
底なしの「沼」の様相を見せ始めています。
とてつもなく危険この上ないのですが、
せっかく断酒ライフ入門で、3つのC、クレバーさ、クールさ、クリアーさを手に入れました。
少しづつ、禁断のピアソラ「沼」に近づいていき、
いつかは飛び込んでみようと思っています。