僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

老いに抵抗すること、自然に老いること、老いを加速させてしまうこと

飲酒歴40年、断酒歴6年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、きっと僕たちは幸運だった・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は今、老いに抵抗しています。

アスリートレベルに到底、及びませんが、

少しでも運動量を増やすように心がけています。

 

腹筋を中心に体幹の能力をキープするために、毎朝、

ドローインとプランクを中心としたエクササイズを30分、行っています。

職場内や買い物先では、無駄に階段を使用しています。

週に1回くらいですが、家の近くの森の道・ジョギングを楽しんでいます。

 

断酒ライフに入門したことにより、

体のコンディションを維持することの楽しさを知ることができました。

以前は、フィジカル・トレーニングに精を出すことは、

何か、不自然な価値観に縛られているような感じがして、小ばかにしていました。

でも入院生活後のリハビリ期間を経験したことと、

エクササイズがもたらしてくれるいろいろなご褒美を知ったことで、

身体の可能性について興味がわいてきました。

断酒ライフに入門したことにより僕は、老いに抵抗するようになりました。

 

もし仮に、飲酒による心身の破壊的なダメージを経験せずに、

平穏な飲酒者であり続けていたとすると、

僕は自然に老いを受け入れ、特には抵抗しない老後を迎えていたように思います。

そして適度な飲酒者であることをある種の隠れ蓑にして、

老いがもたらす衰えを当然のこととしてスルーしていたでしょう。

 

さらに飲酒による心身の破壊の進行を自覚せずに、飲み続けていたら、

僕は僕の老いの進行を、わざわざ加速させ、間違いなく早死にしていたことでしょう。

人間、放っておいてもいずれは死にます。

にもかかわらず、わざわざ、自分から死に向かっていくという、

愚かしい選択をしていたに違いありません。

人間は加齢とともに壊れていくのが当然ですが、

しかしその過程に必要な時間については、自らの自覚と意志でコミットできます。

心身を壊しながら飲み続けるという行為は、

単に寿命を縮めるだけではなく、

いろいろな楽しさや満足を得る権利を自ら放棄するという、

ホンマにアホな選択でしかありません。

 

僕たちは心身ともにダメージを与えてしまい、そこから生還した経験を通して、

自然に老いることや老いを加速させることよりも、

老いに抵抗する老後の方がムチャクチャ、おもしろいことに気が付きました。

僕たちはある意味でラッキーな連中なのです。

楽しく、厚かましく、はた迷惑であることは気にせず、

ムチャクチャポジティブな老後を送りましょう。