飲酒歴40年、断酒歴６年と４カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、ホンマに危なかった・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
かなり以前に報告したことがありますが、
僕は肝硬変とアルコール使用障害の診断を連続して受けたことを、
心の底からラッキーだったと思っています。
一般的な感覚からすれば、
連続して不治の病の宣告を受けたことになりますので、
絶望の縁に追いやられていてもおかしくはありません。
でも僕にとっては、実にラッキーだったと思います。
なぜラッキーだったかというと、
もし片方だけの発症で済んでいたら、
順調に断酒ライフに入門できていたかどうかわからないからです。
仮に肝硬変の診断しか受けなかったとすると、
たまに少しくらい飲むのは構わないだろうと甘えた考えに陥り、
たまにが時々になり、そして習慣飲酒から連続飲酒に陥り、
数々のはた迷惑な症状を発症しながら、不細工な死にざまをさらしていた可能性が高かったでしょう。
アルコール使用障害だけの診断で済んでいたとすれば、
断酒ライフへの入門の意志を固めることができたとしても、
ちょっとしたぐらつきでスリップしてしまう可能性が高かった。
そして仮にその時点で肝臓がしっかりしていたとしても、
やがては深刻な肝臓疾患に至ったことだと思います。
僕はほぼ同時に、身体と精神の両者の疾病を診断されました。
おかげさまで、断酒ライフへの入門もスムーズに果たし、
そして転びにくい精神と肉体を得たのです。
僕の現在の肝臓君は、
もちろん、アルコールの摂取は絶対にダメですが、
幸いなことに、他の食事制限には至っていません。
ただ、体が自然に、塩分や油脂分の過剰摂取を控えるようになっています。
これもラッキーなバランス状態にとどまったと思います。
しかし肝硬変による最初の入退院後には、
健康の危機もありました。
僕の肝硬変は、不可逆的なステージには至っていましたが、
基本的な機能は残していました。
しかし、長年の酷使のため、かなりの量の食道静脈瘤が発生していました。
今更ながら調べてみると、
この食道静脈瘤という症状、
かなりヤバい病態ですよね。
ちょっとした刺激で、食道内部の血の瘤が破裂し、吐血をしてしまう、
吐血の具合によっては、そのまま命を落としてしまう可能性もあったわけです。
退院直後の定期的な診察の際に、
主治医の先生に僕の食道静脈瘤の内視鏡写真を見せていただきましたが、
今思い出してみると、
かなりヤバい量の、血の瘤ができていました。
最終的には、何回かの手術によってすべての静脈瘤を切除してもらえましたが、
それまで、出血せずに、よくもったものだと思います。
今考えてみれば、相当な綱渡り飲酒人生だったと思います。
こちらもラッキーだったと思います。
ラッキー尽くしの生き直し人生ですが、
感謝しつつも厚かましく断酒ライフ、楽しみ倒す所存にございます。
