僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日も課題発見

飲酒歴40年、断酒歴8年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、修行に終わりはありません・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

金、土、日と3日間で6回の演奏経験、

何とかこなしました。

昨日も報告しましたが、

演奏そのものもそれなりに負担になったのでしょうが、

多分、それ以上に、自力運転による移動が疲労の最大の要因だと思います。

 

今日の演奏予定の一つ目は、

愛荘町にある愛知川図書館でのボランティアBGM演奏でした。

ここでの演奏は、

サックスの Y さんとのデュオはこれまで4回ほど経験していますが、

今日は、僕一人、ソロピアノによるパフォーマンスでした。

 

ここでの今日のボランティア演奏は、僕にとって二つの意味で、チャレンジングです。

一つは、図書館という本来は静寂な環境が望ましい場所での演奏です。

そしてもう一つは、僕のピアノだけでの演奏ということです。

 

 

BGM をライブで提供するというパフォーマンス、

深く考えると、いろいろと矛盾もはらんだ、難しい問題を提起します。

音楽である以上、聴いている人、あるいは聴こえている人に対して、

不快な音響を提供するわけにはいきません。

しかしそれと同時に、

読書や選書といった気持ちの集中が必要な行為を阻害するような音響も望ましくありません。

兼ね合いというか、バランス感覚のようなものが重要な意味をもつことになりそうです。

 

そしてピアノだけでの演奏、これもジャズにとってはいろいろと難しい課題を提起します。

ピアノソロによるジャズって、案外、少ないんですよね。

 

僕は歌も歌いますが、

先ほどの BGM としての音響提供という点からは、

メッセージ性をもってしまいがちな歌詞を伴う歌唱という表現は、

不適切な場合が少なくないでしょう。

ですので、ここでの演奏では、歌は封印しています。

 

今日は楽譜も開けず、1時間強の演奏を披露しましたが、

どうしても音数が多くなり過ぎました。

常にある程度の厚みのある音を出していないと、不安になります。

しかし、音の厚みは、必要十分な量を超えてしまうと、

途端にセンスの乏しい、くさい演奏になってしまいます。

できる限り音数を少なくし、

しかも耳障りもある程度考慮したうえで、

音楽を創造すること、

これは意外にも難問でした。

 

少ない音数で充実した音世界を作りつつ、

図書館という空間に必要な音響条件をクリアーすること、

ずばり、難問です。

でも多分僕は、根っからの M 体質なんでしょうね、

この難問に対して、とにかく地道な練習の積み重ねの中で、

僕なりの解決を目指そうと燃えています。

 

相変わらず、厚かましく前向きで生きています。

断酒ライフのおかげであることは、言うまでもありません。