僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日もピアノ三昧

飲酒歴40年、断酒歴7年と11ヶ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、人生の踊り場・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は合計、5時間ほど、ピアノを弾きました。

 

朝は自宅の練習室で、朝練、1時間。

 

午前10時半から12時まで、滋賀県内のとある図書館のロビーでボランティア演奏。

 

そしてその後、近江八幡市のジャズ喫茶に場所を移して、2時間半ほど。

 

どの会場でも金銭のやり取りは全くありません。

 

でも自宅での朝練以外では、新たな人とのつながりが形成されるという、

それはそれは貴重なお土産ができました。

 

この頃、オーディエンスを前にした時の僕の演奏スタイルが、少し変わりました。

以前から僕のピアノ・スタイルは、かなりスカスカなもので、

あまり音を重ねないのですが、

最近の僕の演奏では、左手のいわゆる伴奏も、

連続性をあえては確保しなくなりました。

平気で音の隙間を入れるようになっています。

 

ジャズも含めたポピュラー音楽の場合、

いわゆるバッキングと呼ばれる伴奏部分ですが、

一定のリズムと音の厚みをキープすることが基本的なテクニックです。

でも僕は、縦方向の音のつながりのみならず、

横方向の音のつながりも、平気でぶち切るようになっています。

極端な場合、全く伴奏をともなわない、単音のメロディー演奏が続く瞬間もあります。

 

聴き手に対して音楽的な情緒を確保するためには、

伴奏の厚みとリズムの確実性が有効です。

でもあえて僕は、その有効なテクニックを放棄して、

音楽自体が潜在的に秘めている自発的な創造的変化を誘発したいと思うようになったのです。

 

このテクニックは、かなりの勇気が必要です。

ピアノを弾き始めて50年、

僕自身の生まれ変わりにピアノを絡めて考えるようになってほぼ8年、

どうやら僕は、次のステップの寸前の踊り場にいるようです。