飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、これも新たな発見・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日はいつもとは少し違ったミュージックライフを送りました。
今日からパートナーが実家に帰りましたので、
シンデレラ独身貴族です。
そこで月に一度、セッションホストを務めているジャズバーのジャムセッションに、
お客さんとして参加することにしました。
しかも今日のホストピアニストさんは、まったく知らない人です。
ホストのDさん、ムッチャ、若いピアニストさんでした。
今日のお客さんは、僕以外に、
男性ヴォーカリストが二人、そしてドラマーが二人という、
えらい偏った集まり方。
僕は今日は、マイクと半年ほど前に購入したウィンドシンセサイザーを持参しました。
僕と残りの二人のヴォーカリストの3人で、ヴォーカルパートを回しながら、
ドラマーの二人も適宜、交代しながらプレイする、
実に大人らしい、落ち着いたセッションになりました。
そして今日、僕は、このセッションの最中に一度もピアノに触りませんでした。
歌とウインドシンセに専念し、ピアノはホストさんに任せきりでした。
僕のヴォーカルスタイルは弾き語りを基本としていますので、
バッキングを完全に他のプレイヤーに委ねてしまうことは、めったにありません。
しかし今日は、せっかくですので、思い切ってピアニストを封印しました。
結構、楽しいものですね、伴奏してもらうということも。
僕はホストとして、参加してくれた方のバッキングを務める時に、
どうしても音の密度に対して不安になり、ついつい、弾きすぎてしまいがちです。
ジャズは一面において、スカスカな音空間の方がかっこいいことが多いのですが、
それはわかっていながら、ホスト・ピアニストを務める時は、
音が薄いとお客さんに悪いのではないかと思い、
ハーモニーを重ねすぎてしまいます。
今日、他のピアニストにバックを演奏してもらうことで、
やはりホストの時の僕は、音が多すぎることがよくわかりました。
今日のセッションは、ある意味で淡々と進みましたが、
何もはちきれるパッションをぶつけ合うだけが音楽の楽しみではありません。
互いの音に確実に耳を傾けながら、じっくりと音を紡ぎ出していく、
こんな楽しみ方、多分、ある程度、年齢を重ねないとできないんじゃないかな。
歳をとることの楽しさの一つが、こんなところにもあったようです。
ジジィの時代かも。