僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

下半身の疲れ(朝から誤解しないでください)

昨日(土曜日)、家内に頼まれていた庭木の剪定を行いました。

作業量としましては、プロの庭師さんであれば10分くらいで済ませることができるくらいのものでしょう。
選定の幅は、2メートル強、奥行きは1メートル程です。

ただ作業対象の高さが問題で、剪定前が3メートル弱、剪定後に2メートル程にそろえる作業です。
当然、脚立、長バサミ、高バサミを駆使しての作業になりました。

脚立を固定し、最上段に腰を掛け、ばっすん、ばっすんと切っていきます。

手元から近い箇所の剪定は、それほど身体的な負担はないのですが、
作業場所が脚立から遠くなるにしたがって、腕を伸ばし、上半身を作業箇所に向けて前のめりになっての作業になります。

おそらく作業量を、作用力x移動距離x作業時間というような公式で表すのであれば、プロにとってみれば、朝飯前の作業に過ぎなかったと思います。

しかし、普段、そのような体勢で作業を行うことがほとんどないような身体にとって、
そしてさらには、肝臓を一度、言わせてしまった身体にとっては、この1時間弱に渡るこの作業、
相当、過酷な負担を強いたようです。

終了後、小1時間ほど、疲れでぼけっとしていました。

そして何よりも、肩、背中、そして腰をはじめとして、体中の節々が強烈な痛みと疲労を訴えるのです。

念入りにストレッチを行うことで、何とか通常の作業モードに戻ることができましたが、
特に肩から背中にかけての疲労感が半端なかったですね。

そして上半身の疲れをストレッチでもみほぐした後に、ジワーッとやって来たのが、太ももの筋肉の痛みでした。
太ももの前半分と裏の筋肉を10分以上、もみ続けました。
さらには座っての開脚や立ち上がっての太ももの前面伸ばし等のストレッチを繰り返しました。
1時間以上、歩いた時以上の疲れを感じていました。

脚立に腰かけての木の剪定、一見すると主に活躍していたのは、腕や肩をはじめとした、上半身の身体の各部位に見えます。

しかし、それらの運動や作業を支えていたのは、まさに足腰という、下半身だったのですね。
人間の作業にとって、下半身の果たしている役割は、相当、大きいようです。

車椅子を使用している皆さんは、身体の移動の際に最も負担を感じてらっしゃるように思いがちですが、
しかし、おそらくは、常の行動において上半身を安定させて支えるという基本的な動作において、負担を感じてらっしゃるに違いありません。

精神や身体の状態が変化したことによって、様ざまなことを考えさせられています。