僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

イナリのイーナリ

イナリのイーナリな半日。

伏見稲荷大社に参詣してまいりました。

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伏見稲荷といえば、全国のお稲荷さんの総本山、
また、海外にも京都の重要な観光スポットとして知られている場所であり、
平日とはいえ、国内外の多くの参詣客、観光客でにぎわっていました。

伏見稲荷は、初詣の参詣客の多さ、ならびに写真の千本鳥居で有名ですが、
やはり重要なのは、本殿の奥に広がる稲荷山一帯の参詣ルートです。
イナリのイーナリになって、歩かされてしまう、不思議なゾーンです。

おそらく、健脚自慢の人で、1周、1時間程度、高齢者や足腰にハンデを抱えている人でも、2時間半ほどで回ることができます。

今回僕が伏見稲荷大社へ参詣したのは、お参りという意味よりも、病後の体の回復の具合を確認するためでした。

発症以前は、伏見山1周ルートを1時間と少しで巡ることができましたが、
療養中の現在はどうか、というチェックです。

やはり、相当疲れました。

歩き始めて、まず足腰の筋肉に疲れと痛みが来ます。
そしてその痛みは、やがては上半身、特に背中と肩に回ってきます。

10分か15分ごとに、というか、ルートの途中で腰を下ろせる場所があるたびに、座って休む、そしてストレッチとマッサージを繰り返すというありさま。

結局下山するまで、2時間半ほど、かかりました。

体力、といいますか、筋肉や関節の耐久力は、確実に落ちています。


でも、体力が落ちているということは、必ずしもマイナス要因ばかりではありませんでした。

といいますの、頻繁に休憩を取りますので、その場の空気に浸る時間は当然ながら、長くなるわけです。
どちらかといえばイラチの僕は、次から次へ目的地へ向かって歩いてしまう方だったのですが、
頻繁に疲れを感じることによって、その場所をよりじっくりと味わうようになってきたのですね。

伏見稲荷といえば、先ほども記しましたように、世界的な観光スポットです。
腰を下ろして休憩しながら、歩いてくる多くの観光客と目と笑顔で挨拶を交わす、時には言葉を交える、

そのような時間をじっくり過ごすことができました。

これも、イナリのイーナリなんでしょうね。