僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

リスク評価?

飲酒歴40年、断酒歴4年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、ちょっと問いかけ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

ついに緊急事態宣言が発出されました。

(僕はこの発出という単語、初めて聞きました。)

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、そして福岡の皆さんにとって、

まさに最前線に置かれているというマインドセットが要請される事態になりました。

 

僕の住んでいる滋賀県は、感染者数もまだ少なく、

またほとんどの感染者の感染ルートがほぼつかめているようで、

比較的、気持ちは楽です、正直なところ。

 

とはいっても僕の心中は、昨日くらいから穏やかではありません。

この先、2週間以内に、ライブ演奏の予定が3本、入っています。

どうしたものかと悩んでいます。

 

恐らく多くの皆さんが、それは中止すべきだとおっしゃると思います。

今、この国は、医療システム崩壊の寸前にあり、

それを食い止めるためにも、

人と人の接触を可能な限り避けるべきであるということでしょう。

 

分かるような気もしますし、

医療の現場で奮闘されている皆さんの活動について知るたびに、

僕自身の迷いがむちゃくちゃ自己チュウであると思わせられます。

 

でも少し考えてみたいとも思います。

 

たしかにここ4、5日の東京の感染者の増加は、憂慮すべき事態です。

そして感染ルートの辿れない人が多いというのも、非常に恐ろしい。

でも、感染した人は何らかの形ですでに感染していた人と、

いわゆる三密の空間を共有していたことは間違いないはずですよね。

もちろん、器物を通しての関節的接触感染もあるでしょうが、

これは手洗いや消毒の励行で防げるはずです。

 

そして先ほどの首相会見で専門家会議の方がおっしゃっていましたが、

三密を避けることが何よりも肝要であるとのことでした。

 

僕がライブ演奏を予定している会場は、二か所ありますが、

どちらも三密状態には殆どならない場所です。

 

いわゆる密室状態のライブハウスではなく、

店内の多くの窓が街路に面した、開放的な空間の飲食店ですし、

ちょっと悲しい話ですが、

フルハウスになることも殆どありません。

京都の会場は、伏見稲荷大社に近いため、

飛び込みの外国人客が多いこともありますが、

今の京都は、そもそも外国人も含めて観光客が少ない。

 

したがってウィルス感染が起こる可能性は極めて低い。

あるいはもっと言えば、充分、自己防衛できます。

僕も、お客さんも、そして店のスタッフも。

 

今、僕たちは、未曽有の危機的状態にありますが、

そのことによって多くの方のリスク評価が冷静さを欠いているような気がします。

 

いや、お前が甘すぎる、

絶対に罰が当たる、

社会全体のために最悪の事態を想定せよ、

そんな声も聞こえます。

 

でも通常の生活を送ること、

これも大事な事でしょうし、

そして音楽活動は、人の生き死にに直に関与することはほとんどありませんが、

あるべき社会活動の一つであると考えたい。

 

今の僕は、いわゆる収入ベースで考えれば、

マチュアのミュージシャンですが、

4年後の定年後を見越しての活動として、

そして僕自身の個人としての資質を活かせる社会活動として音楽を考えていますので、

その意味では、意識の上では、専門家、いわゆるプロです。

今、プロの芸術家や芸能家がどうあるべきか、

積極的に考えるためにも、

もう少し、迷ってみようと思っています。

 

もっと厳しい局面に直面している人たちがいること、

もちろん、知っています、少なくとも知っているつもりです。

 

でもリスク管理って、みんなが必要以上にビビり倒すことではないですよね。

様ざまな情報を吟味し、

専門家の意見を十分に咀嚼し、

そして客観的に考える。

リスク管理、相当に胆力を必要とする知的活動です。

断酒ライフ実践家として、挑戦します。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。