僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

やっぱ僕は日本人じゃない?

飲酒歴40年、断酒歴4年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、ディアスポラのつぶやき・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

新型コロナウイルスとの闘い、どうやら長期戦になるようです。

ですので僕は、

長期間にわたって実行できそうにはない無理な我慢はしないことにします。

 

ただこの僕の気持ちも頻繁に揺らぎます。

 

特に僕にとってきついのは、

僕の音楽活動の仲間たちによる、SNS 上での、

僕から見ると過剰に思えるような、

「欲しがりません、勝つまでは」精神の表明です。

彼らは、

とにかく人と人との接触を避けるために、ひたすら外出を自粛すべきであるという、

今のこの国の大半の人達が良しと考えている主張を訴えます。

 

たしかにその通りでしょう。

人と人との近距離での交流が今回のウィルスの主要な感染メディアです。

ですから、それを皆無にすれば、これ以上の感染者を出さずに済みます。

 

でも、社会全体で考えた時に、そんなこと、できますか。

現実問題としてテレワークが無理な職種の皆さんは、

危険を承知で通勤電車に乗っています。

多くの業務が人と人との交流を現場としています。

 

つまり人と人との接触をできる限り少なくする、

これはあくまでできる限りという枕詞のつく、努力目標に過ぎません。

どうしても無理な人たちがいます。

そしてそれらの人々はそれぞれの状況に応じて、

三密を避ける等の対策を取ることができます。

 

つまり、いま僕たちができることは、それぞれにあるわけで、

全員が一致した行動をとることはできないはずです。

 

僕が音楽仲間の発言に心が揺れるのは、

彼らが僕にとって大事な人たちであり、

そんな彼らの発言を無視できないということもありますが、

もうひとつ、

彼らの発言の中に、

僕にとって納得できないメンタリティーが根底にあるからということもありそうです。

 

乱暴な言い方をすれば、

「欲しがりません、勝つまでは」の精神で、竹やりで強敵に立ち向かう、

冷静かつ客観的な判断を欠いた、

誤解に基づくワンチーム発想です。

 

どうもこの国の人達は、伝統的にこの発想から自由になれないようですね。

農耕民族の宿命でしょうか。

 

僕のDNA も農耕民族のそれですから、共感できるはずですが、

在日三世という中途半端なディアスポラ精神は、

このメンタリティーにずぶずぶに浸ることができません。

 

僕だけの個人的な性向の問題かもしれません。

 

でも、人と人との接触を8割減らそうという、努力目標、

努力目標にしても無茶ですよ、それに伴う痛みに対する補填政策がない限り。

 

素人ですが、僕の提言、

PCR検査をもっと受けやすくしましょう。

陽性の反応が出ながら軽症ないしは無症状の人に対して、

病院への入院以外の対処法を社会として工夫しましょう。

そして三密を避けることを第一にしながら、

できる限り通常の社会生活を送りましょう。

 

僕の提言、勝手すぎるかな。

でも僕は僕なりに長期戦に臨みます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。