僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

誰が、何を、恐れているのか

飲酒歴40年、断酒歴4年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、僕も不安かも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

どう考えても、僕の現在の生活空間や活動空間には、

新型ウィルスが存在するとは思えません。

少なくともここ滋賀県では、

これまで101名の感染者が確認されましたが、

いわゆる制限解除後は、

ウィルス保持者との濃厚接触が明らかであった方、1名の感染が確認されただけで、

少なくともこの事実だけでも、僕の立てた仮説はそれほど的外れとは思われません。

 

しかし僕たちの生活は、いまだに何かに縛られています。

 

東京という、世界中でもその異常さが際立っている街では、

相変わらず、多くの感染者が確認されているようですが、

最近の感染確認者の5割ほどは、感染の経緯がほぼ明らかであり、

またその機序も、良くも悪くも当然と言えそうなものです。

 

しかし東京で感染者がなかなか減少しない現実によって、

僕たちの生活も明らかに影響を受けています。

 

僕の中には、

東京という異常な特権性をほしいままにしてきた都市に対するネガティブな感情もありますが、

しかしどうしても、

僕たちの現状が科学的かつ客観的な危機意識以外の、

奇妙な相互監視への意志によって左右されているような気がして、

どうにも落ち着きません。

 

考えられる限りの対策はとる、

そう言われてしまうと、納得しなければいけないような気にさせられますが、

でも考えられる限りの対策の中には、

対策としての効率性が疑わしいもの、

あるいはもっと言えば、実効性そのものすらも検証されていないものも、

含まれているような気がします。

 

今日は二つの授業を行いましたが、

どちらも神経質な自粛警察的な感覚をもつ人が見れば、

許しがたい無神経なものに映ったことでしょう。

どちらの授業も、学生同士のコミュニケーションを基本的な要素としています。

したがって学生たちは、

いわゆる「密」と呼ばれかねない距離感に陥りがちになります。

しかし、全員、マスクを着用していますし、

適度な換気も確保しています。

 

僕の授業から感染者が出ることは、どう考えてもありません。

しかし、まだ受けてもいないクレームに対して、

僕は妙に構えてしまっています。

 

僕が誰かを恐れているようです。

 

怖いのは新型ウィルスや感染症ではないかもしれません。

誰かを恐れています。

そして誰かを恐れてしまう自分を恐れています。

 

もう少し気持ちをしっかり持ちたいものです。

断酒ライフを継続している僕たちには、それなりの支えがあるはずです。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。