僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

最初の授業

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今日は8月27日、昨年の今日の僕は、パリからフランス北東部、ベルギー国境にも近いリールという街に向かっていました。
(写真は、リール、フランドル駅近くです。)
今日の関西地方は曇り空、気温もやや低く、これはもしかしたら秋かも、と錯覚させてくれるような天気です。
もちろん、これは季節のトラップで、まだまだ暑い日のぶり返しがあることを覚悟しておきましょう。

アル症と肝硬変、ダブルパンチとおともだち、リスボン、57歳。

本日も、リスボンのわがまま・ノープラン・気まぐれ・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。


さて、9月に入りますと、大学もレギュラーシーズンの再開です。
ほとんどの大学が10月から後期の授業に入るのですが、僕の勤めている大学は、年度末に行う大学活動の総仕上げとしての卒業制作展のスケジュールの関係で、2週間ほど、前倒しで授業が再開されます。

1月に肝硬変を発症し入院してからほぼ半年、仕事を休みました。
6月半ばに部分的に仕事に復帰しましたが、僕自身が担当する授業への復帰は、この9月からということになります。

いよいよです。
教室に行って授業を行います。
どんな顔で教室に行きましょう。
ワクワクする気持ちと、少しばかり心配な気持ち、7分3分くらいの割合で混ざっているかな。

実際には、少しずつ大学に顔を出していましたし、部分的には授業補助を行っていましたので、
完全な突然の復帰ではありません。
学生の側からすれば、単に久しぶりですね、といったあたりでしょうね。

しかし、これは僕自身の勝手な思い込みなのでしょうが、
僕自身が、変化したと思っています。

僕の担当する授業の幾つかは、デザインや現代の造形に関する理論的な考察をテーマにしています。
それらの授業においては、大げさに言えば、思考する人間、思想家としての僕自身を学生諸君の前にさらけ出すのが、僕の役割だと思っています。

もともと僕は、あらゆる分野における予定調和的な収まりの良さに対して批判的な見解を表明してきたのですが、この度、僕自身が精神的な疾患を患っていたことが明らかになったことにより、従来よりも一層、ノーマルとアブノーマルの境界に対して、攻撃的な姿勢で考察を展開するようになりました。

この過激な思想展開を、まだまだ若い学生諸君の前にどのように提示すべきか、あるいは大人としてのオブラートをかぶせるべきなのか。
その辺りが、現在の僕が直面している、楽しみの部分と、心配の部分の根拠です。

まだまだ若い学生諸君たちに、あまりショッキングな話をすべきではないというくらいの分別はありますが、学問のもっている、決して良い子では収まらないやんちゃな側面については、伝えてもいいですよね。

何の因果か縁があって僕の授業を受講することになった若者たちには、やはりそれゆえの経験を楽しんでもらいましょう。

来週くらいから、テキストや授業ない配布資料の準備に入ろうと思います。

そんなわけで、皆さんも僕も、今日も(明日も)ご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、(楽しく)継続しましょう。