僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

僕たちに仕掛けられたトラップ

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無性に旅に出たい、何が不満なんだろう、悪友が二人もいるのに。
アル症と肝硬変、二人の悪友と3人4脚、リスボン、57歳。

今日も、リスボンのわがまま・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

長女が帰ってきていますので、家族4人が揃っています。
でも、家族が揃うことによって、家の中での僕の孤立は一層、際立っているようにも思うし、
でも、それも被害妄想のような気もするし・・・

では、一人で居たいのかなとも、自問してしまいます。

俺は一人で生活できるのだろうか。

経済的にはなんとかなるでしょう。

でも、お金のやりくりだけで生活が成り立つわけではないし、
特に僕たち、アル症者は、一人で断酒生活が続けられるかどうかという大問題があります。

できるのかなぁ。
おそらく、無理なんでしょうね。

たいして飲みたいわけではないのだけれども、
近くのスーパーに買いに行っちゃうんだろうな。

最初のうちは、適正飲酒を装って、量や時間を規制するでしょう。
でも、一人でいる限り、そのタガが外れるのは、多分、時間の問題。

無茶無茶飲みたいわけではないのに、ちょっとした日常からの脱落を期待して少し飲んでしまう。

そして、習慣飲酒となり、やがては、飲みたいわけでもないのに飲まずにはいられない、渇望飲酒の状態に陥ることでしょう。

自分の中に爆弾を携帯しているのが僕たち、アル症者です。

そして家族は、この携帯爆弾のギリギリの安全弁なのかもしれません。

僕には幸いにして家族がいます。
もし家族を失うとすれば、家族に変わる誰かを絶対に見つけなければ、僕は死への坂道を、最初はゆっくりと(でも後戻りはかなり難しい)、やがては、とてつもない速さで転げ落ちることになること、必定のようです。

僕たちは、人間として誰もが持っていた精神的な柱を1本、失ってしまったのです。

(写真は、ソウル市立近代美術館の近くに設置されていた、彫刻です。)

静かに自らを見つめつつ、今日も皆さん、そして僕も、心の平安を保つという意味でのご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続いたしましょう。