僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

責め苦が手ぐすね引いて待ってる夏・・・何のこっちゃ

夏ですがアル症、夏ですが肝硬変、夏ですから変こなおっさん、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、せやからどないやねん・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


さてもさても7月も最終週、日本中の大学生たちが地獄の苦しみの中でのたうち回る季節です。

何でかっていうと、
ほとんどの大学で前期の授業の締めくくり、試験やレポート、そして課題作品の締め切りが目白押しのシーズンだからです。

14回から15回の成果を評価し、振り返るための大事な機会、いい加減にはできません。

そして地獄の苦しみの中でのたうち回るのは、学生諸君だけではありません。

われわれ、教員側も、採点という、いつ果てるとも知れない、業が待っているのです。

まさに責め苦以外の何物でもありません。


もちろん、責め苦かどうかは、採点する対象、評価物の性質にも左右されますよ、
例えば、僕の勤めている大学は美大ですから、僕は担当していませんが、作品を評価する授業の場合、採点は、極端に言えば、ひとにらみ、ふたにらみで決まります。
そんないい加減な、と思われるかもしれませんが、プロのひとにらみは、ほぼ間違いありません。

僕も大学ではあまり請われることはありませんが、たまに外部から作品の審査を依頼されることがあります。
そしてその時には、いわゆるプロとアマチュアの眼力の違いを再確認することが圧倒的に多いのです。
僕もプロとしての目を鍛え上げてきた自負があります。

作品の成績評価は、ですから作品の最終的な成果と、そこに至るまでの学生の頑張りを加味して評価できます。
学生諸君の成長も確認できる、楽しい作業といってもいいでしょう。

ところがこれが、レポートや試験の採点となると、話はそうは簡単にはいきません。

学生諸君が文献やウェブ情報の探索をどれほど深く行ってきたか、そしてそれらをもとに、自分の脳みそをいじめ倒す辛い作業をどれほど忍耐強く行ってきたか、
それらを、彼らの一生懸命には書かれているけれどもつたない文章から読み解かなくてはなりません。

特に大人数を対象とした講義科目の場合、個人個人の頑張りを参考にできる情報は、皆無です。

したがって、成果物としてのレポートなり解答なりに、四つに組み合うしかありません。

僕に与えられた時間は、一応、2週間。
ただし、その間に教員免許更新のための講習を行ったり、内視鏡検査を受けたり、留学生対象のワークショップを行ったり、
そして出張のため、締め切りの前日には成績を提出する必要がありますので、
実質的には1週間と少しというのが、僕の採点作業のために与えられたタイムリミットです。

毎日、頭痛と闘うことになります。

かつては、一日ごとのノルマを決めて、
ここまでやったら飲んでいいよ、と勝手にニンジンをぶら下げて尻を叩いていましたが、

今では酒はニンジンになりません。

採点後の秋田出張をニンジンにしましょう。

秋田、初めてです。

そして秋田から戻り、盆休みをスルーすると、ドイツ、イタリアへの出張です。

出張ですが、こちらもニンジンに見立てることにします。

夏のニンジン、メルヘンでんなぁ~。

無理やりのメルヘンですが、
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。