僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

重たい話題ばかり

昨日、ちょっと今までトライしたことのない室内プラクティスに挑戦してみた結果、少しだけ腰がいてぇ~っす。でも、全般に快調、アル症と肝硬変と仲良く3人4脚、リスボン、57歳。

本日も、リスボンの、我がママ・ノープラン・自分勝手ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

昨日、今日と、新聞やTV、そして電子ネット上では、軽くは扱うことのできない話題が幾つか飛び交っています。

一つ目。

福岡で飲酒運転の結果、追突事故を起こし、被害者車両の3人のこどもが溺死したにもかかわらず、飲酒を隠蔽するために大量の水を飲んで事故現場を離れた、忌まわしい事故から10年。

あの事故から、飲酒運転に対する厳罰化が進められ、そして社会全体の中で、飲酒運転許すまじという空気がより強められることになりました。

二つ目。

神奈川県の知的障害者のための生活支援施設に元職員が乱入し、19人の利用者を殺害した事件から1ヶ月。

三つ目。

俳優、高畑裕太が宿泊先のホテルの女性従業員に対して、強姦傷害を犯し逮捕された件。


この三つの話題、どれも僕にとっては、それぞれに重たい意味を持ちます。
そして、今この時点で、俺はこう思う、という、はっきりとした見解を示すことはできません。

神奈川の知的障害者施設乱入殺害については、もちろん、世界中の誰もが、この無知にして自己中心的な愚かしい容疑者に対して、どれほどのひどいことを言っても、言い過ぎということはないと思います。
一体、なぜ、このような偏った人格が社会に放任されてしまったのかという問題は残りますが、しかし、どのような理解を試みようとも、この卑劣極まりないクソ野郎に対する怒りは収まらないでしょう。

しかし、僕がこの事件に関して気になっているのは、事件以降のいわゆる識者と呼ばれる人たちの発言です。
少なくない識者が、障害と疾病の違いを理解していません。
また、障害の問題をあくまで社会的な救済の問題であると考え、一見、人道的な立場から発言をしているかのように見えるのですが、障害の社会的な側面について多くの方が無知であるがゆえに、容疑者と同様の優生主義的な生存観が見え隠れしているのです。
障害者を障害者たらしめているのは、社会そのものであるという、障害学にとってはごく当たり前の見方が、まだまだ一般的には理解されていないようですね。

高畑容疑者の件に関しては、1点、気になっています。
というのも、これはまだ確定した情報ではないのですが、容疑者が、性行為依存症である可能性があるというのです。
すなわち、この男には、性的快感を喚起する可能性のある対象が身近に現れた時、自らの欲望の満足が他の何よりも優先性が高くなり、他のことには関心が向かなくなるような性向があるかもしれないということのようです。
依存症なのだから仕方がない、というつもりはありません。
しかし、嗜好物に対する依存症になってしまったものとしては、ただ単純に、イケメンの有名人が、一般の女性を自らの性的快感の食い物にしてしまったという、単純な事件構造には収められないかもしれない、と思います。

どのことに対しても、こうなんと違うかな、という、仮説めいた感想を述べるのも難しい。
どの問題も、多少なりとも、当事者性とともに関わらざるを得ない側面があるので、一層、ややこしいですね。

何れにしても、少し時間をおいてまた考えてみたいと思います。

皆さんも僕も、今日もご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断種ライフ、継続していきましょう。