僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ダイアローグ・イン・ザ・ダーク

僕たち、アル症者は、少なからぬ人生の失敗を経験してしまった人間です。

が、その俺たちよりもひどいのが、
っていうか、俺たちの足元にも及ばないのが、
昨日の国会じゃぁ、ねぇですか?

なんだ、あの大臣?
そしてその大臣を入閣させたのが、世界の恥さらし、エチケット違反、くそったれ軍国主義者、
シンゾー・アベ・フォールス・マリオですよ。

あんまり怒っていると、ブログが汚れますので、ここまでにしましょう。

アル症、肝硬変、でも(清くはないけど)元気です、リスボン、57歳。

本日もリスボンの、ご意見無用・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

昨晩、ダイアローグ・イン・ダーク、行ってまいりました。

ダイアローグ・イン・ダーク、全てのものが視覚情報を失ってしまうほんまの闇の空間の中で、
全盲のアテンドにリードされながら、様々なことを体験する、ワークショップです。

参加者は8名までのチームに編成され、1名のアテンドのリードのもと、
白杖を手に闇の空間に向かいます。

今回、僕が参加したチームは、僕以外に男女ペアが二組の、計5名。
もっとも、暗闇の中に入ってしまうと、視覚的に確認できる人間関係は全く意味を失いますので、
僕だけが独り者という妬みを感じる必要は全くありませんでした。

白杖と手の甲を中心とした触覚情報、それからお互いの声かけによって、未体験の世界認識を楽しみます。

どのような空間を移動してきたのかについて、視覚的な答え合わせをする機会はありません。
触覚情報とみんなとのやり取りから空間を頭に思い浮かべるのですが、
それはそれで、間違いなく一つのリアリティーです。

今回のダイアローグ、最後に暗闇のカフェ・スペースが用意されており、
飲み物の容器の形を大げさに形作った、手で読むメニューから飲み物を注文します。

メニューの中にビールがあり、参加メンバーのうち、女性二人がビールを注文しました。

ビールの銘柄当てに話題が移った時に、一瞬、やばいかもと思いましたが、
最初から、僕は飲めませんのでと、半分、ホンマ(飲んだらあかんのです)、半分、ウソ(飲もうと思ったら飲めるし、ほんまは飲みたいかも)の宣言をかますことで、乗り切ることができたと思います。

(そうや、今晩も学会の懇親会があるんやった)

10年前の初めての経験に比べると、あの時のとんでもない感動というところまではいきませんが、
空間認識や人間関係に対する相対的な視点の発見をある意味で強制される、このワークショップ、
やはり、楽しく、有意義なものです。
1回あたりの体験料が5000円とまだ高いのが、問題といえば問題ですが。

今日は、障害学会に参加してまいります。

皆さんも僕も、今日も明日もご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。