僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

やっぱ最大の敵は

飲酒歴40年、断酒歴2年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、敵情分析・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


僕たちの敵は、
もちろん、第一には酒そのものです。

そして酒を手軽に入手出来てしまうこの国の都市構造も、
僕たちの手ごわい敵です。

また、酒のもっている毒としての可能性をほとんど顧みないこの社会の性格も、
なかなか認識しにくいのですが、
相当、強力な敵でしょう。


僕たち、日本に暮らす断酒生活者は、
とてつもなく過酷な状況、ほとんど四面楚歌といっていいような、恐怖の空間の中で暮らしているのです。

そんな中でも断酒ライフをしっかり継続できている僕たち、
相当、やる奴らですよね。


誰も褒めてくれないので、自分たちで褒めましょう、
えらい、えらい。


ところで最近僕の目の前に、
かなり強力な敵が姿を現しました。


それは、
とあるSNSに投稿された、
旅先で美味そうに大ジョッキを傾けている友人の写真です。

動画ではありません。
サムネイルくらいの大きさしかないような静止画像です。


ビールの大ジョッキを美味そうにぐびぐびとやっている写真なんて、
巷にはあふれています。


それらを敵と感じることはほとんどないのですが、

何故か旅先で大ジョッキを傾ける友人の嬉しそうな顔、

ひさびさに僕の飲酒欲求を少しだけ刺激してくれました。


やはりビールというやつがまず侮ってはいけない強敵ですね。


飲酒者の頃は、ビールは最初の一杯だけしかおいしくなかったんだけどなぁ。

今のところ、この手の静止画像に効果的に対抗する手段は見つけていません。


ですが、
僕たちのつながりの中で共有されている、
スリップのこわさ、離脱症状の耐え難さを想像すると、
ビールも毒の一味に見えて来て、

SNS投稿の屈託のない攻撃をかわすことができます。



ということは、やはり、
僕たちにとって、
断酒会であれ、AAであれ、
そして断酒ブログであれ、

僕たちの横のつながりが大きな力をもっているんですね。


当たり前ですが、とても大事なことを確認しつつ、いつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。